小児アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、皮膚に紅斑(赤み)、丘疹(ブツブツ)、落せつ(皮膚がカサカサしてむける)などの痒みのある湿疹が混在して良くなったり悪くな ったり、慢性的にくりかえす状態です。
アトピー性皮膚炎は、多くは乳幼児期に発症して、小児の有病率はだいたい10%程度と考えられます。
年齢とともに徐々に改善することが多いのですが、一部が成人のアトピー性皮膚炎に移行します。
乳児湿疹は、赤ちゃんの一過性の皮膚炎ですが、適切に治療をしないと遷延してしまい、掻破してしまうために、徐々に増悪します。
乳児期のアトピー性皮膚炎との鑑別は難しく、治療で湿疹が一時的に改善しても、繰り返してしまう場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。
乳児湿疹もアトピー性皮膚炎も適切に治療を行えば、痒みのコントロールは可能で、良い状態の皮膚を維持することができます。