そのシミ、本当にピコレーザーで大丈夫?ピコレーザーの効果と向いていない人・副作用・失敗
皆さんピコレーザーって聞いたことありますか?美容医療に関心のある方なら1回は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?ピコレーザーは一言で言うと従来レーザーで満足できなかった方にもお勧めできる肌にやさしく、結果に強いレーザー、です。そんなピコレーザー について、できるだけ分かりやすくしっかり解説します。このブログでは「ピコレーザーって結局なに?」「シミにはどのくらい効くの?」「副作用はやダウンタイムは?」
このあたりを一気に整理しますがわかるような内容になっています。
以下のブログの内容はこちらのYouTubeでも解説しておりますので、良ければご覧ください
ピコレーザーとは?
まずピコレーザーの説明から始めます。ピコレーザーは何が“ピコ”なのかというと、ピコレーザーの「ピコ」は、照射時間の単位です。ピコ秒って、1秒の1兆分の1。…想像つかないですよね(笑)従来よく使われてきた Qスイッチレーザー は「ナノ秒」単位。
ピコレーザーはその 1/1000の照射時間 になります。この“とても短い時間”で当てられることで、何が起きるかというと、色素を 熱でじわっと焼く よりも、衝撃波で細かく砕く 作用が強くなるんです。すると、従来のレーザーでは壊しきれなかった 小さな色素粒子 まで砕けます。砕かれたメラニンは、体の中で少しずつ処理されて、薄くなっていく、という流れですね。そしてもうひとつ大事なポイント。ピコ秒で照射することで 熱の影響が少ない。だから、痛み・赤み・点状出血がかなり抑えられる、という特徴があります。CO2フラクショナルなどと比べると、痛みやダウンタイムが短いのも、ピコレーザーの良さです。
いけがき皮膚科では、厚生労働省承認機であるキュテラ社の 「エンライトン」 を使用しています。そして、当院で扱うのは エンライトンSR というモデルです。この SR は、英語の Skin Revitalization、スキン・リヴァイタライゼイションつまり 「肌再生」 の略なんですね。シミやくすみといった色素だけじゃなくて、肌質、細かい小ジワ、全体の質感まで含めて、細かな設定ができるように開発されたピコレーザーです。エンライトンは、いわゆる ピコフラクショナルも搭載しています。これはシミだけじゃなくて、毛穴・ニキビ跡の凹凸・小ジワ・肌質改善 を狙っていく照射です。「今までの美容医療だと物足りない」「ダウンタイムは少なめがいいけど、肌質をちゃんと変えたい」こういう方に、選択肢としてすごく相性がいいですね。
他のピコレーザーとの違い(波長の話)
少し専門的な話になりますが、なるべく分かりやすく話します。エンライトンの波長は 1064nm。一方で、他のピコレーザーには755nmのタイプもあります。こんな難しい話しはどうでもよくて、波長が違うという事だけ覚えておいてほしくて、波長が違うと何が変わるかというと、ざっくり言うと① どの“色”に反応しやすいか② 皮膚のどの深さまで届きやすいか。ここに影響します。なので、「ピコレーザーなら何でも同じ」ではなく、肌質やシミのタイプを見て、適切な設定とメニューを選ぶのが大事なんですね。クリニックによって呼び方は異なりますが、当院では主に、次の3つを使い分けてメニューとしています。
①ピコショット②ピコトーニング③ピコフラクショナルです。それぞれ解説していきます。
①ピコショット(シミのスポット照射)
「消したいシミにピンポイントで当てる」方法です。
ずっと悩んでいたシミを、短時間で素早く 除去したい方に向いています。・シミが目立つ・何度もレーザーを繰り返したくない・他の治療で満足できなかった。こういう方に多いです。施術時間は、シミ1つなら本当に数分。感覚は「輪ゴムでパチンと弾かれたような痛み」で、麻酔なしで問題ない方がほとんどです。経過としては照射直後は白っぽく赤くなって、徐々に赤茶色〜黒くなり、薄いかさぶた(痂皮)ができます。だいたい 1週間から2週間くらいで自然に取れていきます。ダウンタイムは 2週間弱、かさぶたが目安です。治療回数は基本 1回、症状によっては 2回。
間隔は6ヶ月から1年程度で調整します。副反応としては炎症後色素沈着が長引いたり、取りきれない可能性などがあります。炎症後の色素沈着のや対策として、ハイドロキノンなどの美白クリームをしてもらいます。日に当てない・こすらないが基本なので、日焼け止めをしっかりとしていただきます。ここが本当に大事です。ピコショットは、どんなシミにも当てられるわけではありません。他の皮膚と境界線がはっきりとした、均一な茶色シミが一番良い適応になります。盛り上がりのあるものには、難しいです。
② ピコトーニング(肝斑・くすみ・そばかす・美白)
ピコトーニングは、弱い出力でシャワーのように全顔に当てて、皮膚に強いダメージを与えずに色素を少しずつ整えていく治療です。くすみ、肝斑、そばかすなど、色素のある部分に効率よく働きますし、衝撃波による微細な刺激で肌の活性を高めて、若返り=肌質の底上げも狙えます。ダウンタイムは基本はあまりありません。直後からメイクも可能です。赤みが出ても数十分で落ち着く方が多いですね。ただし、初回は数日間赤みやぶつぶつができることがあります。回数は 5〜10回 と幅があり、症状次第です。目安としては 4週間に1回 のペースが効果的です。
③ ピコフラクショナル(ニキビ痕・毛穴・小ジワ・肌質改善)
毛穴や肌の質感、肌全体を整えたい方向けです。従来のフラクショナルレーザーと比べると、肌表面を傷つけにくいので 痛みが少なめ、ダウンタイムも短め。
毛穴・小ジワ治療なら赤みが1日程度で引く方もいます。ただしゼロではなく、治療後数日間は赤み、発疹、点状出血が出ることがあります。ヒリヒリ感が続く場合もあります。回数は 5から10回、間隔は 4週間に1回 が目安です。まれに、赤みが1ヶ月残る、色素脱失(白く抜ける)などの可能性もありますので、ここは事前にしっかり説明します。
シミはどのくらい効果があるの?
ピコレーザーは、かなり優秀な治療 です。ただし、1回で全部消える、どんなシミでも必ず消える…という魔法ではありません。シミの種類によって、・反応しやすいもの・回数が必要なもの・他の治療が向いているものがあります。大事なのは、「シミの診断」 です。これを間違えると、効果が出ないどころか、悪化することもあります。なので、「ピコレーザーだから安心」ではなく、「誰が、どう使うか」がとても大切なんですね。
ピコレーザーがあまり向いていない方の特徴
このようなピコレーザーですが、それではピコレーザーがあまり向いていない方というかたもいらっしゃいます。どのような方なのかというと、まず① 日焼けしている方。
ピコレーザーはメラニンに反応する治療なので、日焼け直後の肌だと、シミだけじゃなく肌全体に反応してしまいます。その結果、赤みが強く出たり、あとから色素沈着が起きやすくなることがあります。
夏だからダメというよりも、今の肌が焼けているかどうかが重要です。日焼けが落ち着いてからのほうが、安全で結果もきれいです。勘違いされている方が多いですが、シミ治療は冬にやる方が多いですが、冬だからと言って、日焼け止め等の処置は必須になります。次に② 肝斑が多い方。肝斑は刺激にとても弱いシミです。
ピコレーザー自体が悪いわけではありませんが、出力や当て方を間違えると、逆に濃くなることがあります。肝斑が強い場合は、スポット照射よりも、ピコトーニングなど、弱い刺激で整える治療を選ぶ必要があります。ここは診断がとても大切です。そして③ 「絶対に1回で全部消したい」と思っている方。その気持ち、すごくよく分かります。でもシミの種類によっては、無理に一気に取らないほうが、結果的にきれいに仕上がることもあります。ピコレーザーは魔法ではありません。だからこそ、回数や方法を肌に合わせて選ぶことが大切なんですね。
施術の流れ
当院では基本、① セルフ洗顔(メイクオフ)② 写真撮影(経過を正確に見るため)③ 医師の診察④照射という流れです。まとめピコレーザー、特に当院の エンライトンSR は、シミ・くすみなどの色素だけじゃなく、肌質や小ジワまで含めて、細かな設定で治療できるのが強みです。ただし、「どのメニューが合うか」は肌状態と診断がすべてです。スポットで一気に取るのがいいのか、トーニングで整えるのがいいのか、フラクショナルで肌質も変えるのか。ここを間違えると、効果が出ないだけじゃなく、逆に負担になることもあります。なので、気になっている方は、自己判断で決めずに、まずは肌を見せてもらって、いちばん安全で効果的なプランを一緒に作っていきましょう。
- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
- TEL
- 0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください - 住所
- 〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33 - 最寄駅
- JR宇都宮線古河駅
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