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それ、本当にシミ?皮膚科医が教える「シミ・ほくろ・イボ」の見分け方完全ガイド

[2026.05.04]

外来をしていると、本当に多いご相談があります。それが「先生、これってシミですよね?」「ずっとイボだと思ってたんですけど…」こういったお話です。ただ実際診察してみると患者さんの言っていたものとは違っている場合が多いんです。実はこれ、患者さんが間違えてしまうのも、まったく無理はありません。というのも、シミ・ほくろ・イボって、見た目がとてもよく似ていることが多いんです。色も似ているし、大きさも似ている。場所によっては、形もそっくりなことがあります。なので、「自分ではよく分からない」ということがほとんどなんですね。今日はこのブログで、・シミにはどんな種類があるのか・ほくろやイボとは、どう違うのか・見分けるときのポイント・それぞれどんな治療があるのかこのあたりを、皮膚科医の立場から、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
以下のブログの内容はこちらのYouTubeでも解説しておりますので、良ければご覧ください

まず、患者さんがご自身でしみ、ほくろ・いぼを明確に判断できるかというと、見た目だけでの自己判断は、正直かなり難しいです。ここはとても大事なポイントなのですが、写真を見ただけで「これは間違いなくほくろです」と、100%言い切るのは、実は皮膚科医でも簡単ではありません。診断には専門の機械で観察したり、なんなら切り取って検査に出さないと明確にわからないものもあります。実際の診察でも、皮膚科医でもパッと見ただけで診断を下すのは難しいというケースは珍しくありません。特に、・色が薄くてシミのように見えるほくろ・年齢とともに少し盛り上がってきたできもの・昔は平らだったのに、変化してきたイボこういったものは、見た目だけでは本当に区別がつきにくくなります。このブログでは、「今、自分が気になっているこの茶色いものは、どんな可能性があるのか
もしシミだったら、どんな治療があるのか」そんなことが、なんとなくイメージできるようになることを目指しています。病院に行く前に、「こういう治療があるんだな」「一度ちゃんと診てもらった方がよさそうだな」そう思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ最後まで、ゆっくり見ていってくださいね。

シミとは

まずは、「シミ」のお話からしていきますね。そもそもシミってなんでしょうか?実は「シミ」というのは医学用語ではありません。シミとは基本的に平らなもので、色だけが茶色から黒っぽく見える状態の事を指す事が多いです。一言で「シミ」と言っても、実はこれ、ひとつではありません。外来でお話ししていると、「シミ=全部同じ」と思っている方がとても多いんですが、実際には、原因も性質も違う、いくつかの種類があります。まずは、よくある代表的なシミを順番にご紹介していきます。

1つ目は老人性色素斑いわゆる「日光シミ」と呼ばれるタイプです。これは、年齢と紫外線の影響が積み重なってできる、茶色いシミです。長年、日光を浴びてきた部分、たとえば・頬・こめかみ・手の甲などに出やすいですね。見た目の特徴としては、輪郭が比較的はっきりしていて、色も均一なことが多いです。そして、触ってみると、だいたい平らです。盛り上がりは、ほとんどありません。「年齢とともに、だんだん目立ってきた」「気づいたら増えていた」という方は、このタイプのシミであることが多いです。

2つ目は 肝斑。肝斑は、左右対称に出ることが大きな特徴です。頬のあたりに、茶色のシミがモヤモヤっと広がるように出たり、額や口の周りに出る方もいます。この肝斑は、・ホルモンバランス・摩擦、こすりすぎが大きく関係していると言われています。なので、「一生懸命スキンケアしているのに、なかなか薄くならない」という経験がある方は、肝斑の可能性もあります。肝斑も、見た目は基本的に平らです。触ってザラザラしたり、盛り上がったりすることは、ほとんどありません。

 

3つ目は雀卵斑 雀卵斑と言うと何それ?となると思いますが、そばかすの事です。これは、小さな点状のシミが、鼻や頬のあたりにパラパラと散らばるタイプです。子どもの頃や、若い頃からある方も多く、「昔からずっとあるんです」というお話をよく聞きます。体質や遺伝の影響が強く、紫外線を浴びることで、色が濃くなったり、数が増えたりします。そばかすも、触ってみると平らで、盛り上がりはありません。

 

4つ目は炎症後色素沈着これは、・ニキビ・かぶれ・虫刺され・やけどなどのあとに残るシミです。外来で、「先生、急にシミができたんです」とおっしゃる方の多くは、このタイプだったりします。実際には、シミが突然できたというより、何かしらの炎症が起きたあとに、色素が残ってしまっている状態なんですね。これも見た目は、基本的に平らです。時間が経つと、少しずつ薄くなっていくことも多いですが、体質やケアの仕方によっては、長く残ることもあります。ここで、ひとつとても大事なポイントがあります。今お話しした、・老人性色素斑・肝斑・そばかす・炎症後色素沈着。これらに共通しているのは、「平らなことが多い」という点です。見た目は茶色でも、触ってみて盛り上がりがない、引っかかりがない、こういったものは、「シミ」の可能性が高いと考えます。「じゃあ、盛り上がっているものは何なのか」「イボやほくろとは、どう違うのか」そのあたりも、順番にお話ししていきますね。でも、ここでひとつ、とても大事な注意点があります。実はここが、患者さんがいちばん混乱しやすいポイントなんですね。外来でも、このご相談は本当に多いです。それが、「最初は平らだったのに、だんだん盛り上がってきた気がするんです」こういったケースです。この場合、ご本人は「シミが変化した」と思って来院されることが多いんですが、実際に診察してみると、シミだと思っていたものが、実はイボだった、あるいは、ほくろだった、ということがよくあります。つまり、「シミが盛り上がった」のではなく、最初からシミではなかった、というパターンですね。

ほくろ

ここからは、シミと間違えやすい「ほくろ」と「イボ」について、少し詳しくお話しします。まず、ほくろです。医学的には「色素性母斑」と呼ばれます。ほくろの特徴としては、・色は黒〜茶色・平らなものもあれば、盛り上がるものもある・年齢とともに、ゆっくり変化することがあるこういった点が挙げられます。患者さんからよく聞くのが、「昔からあるから大丈夫ですよね?」という言葉です。確かに、多くのほくろは良性で、長年変化しないものもたくさんあります。ただし、・色が急に濃くなってきた・形がいびつになってきた・短期間で大きくなった。こうした変化がある場合は、「昔からあるから安心」とは言えません。必ず一度、皮膚科で診察を受けてください。

いぼ

次に、イボについてです。代表的なのが、脂漏性角化症と呼ばれる、いわゆる「年齢イボ」です。これは、年齢とともに増えてくることが多く、とてもよく見かける皮膚の変化です。イボの典型的な経過としては、・最初は、ただのシミのように見える・少しずつ、盛り上がってくる・触ると、ザラザラした感じが出てくるこういった流れをたどります。患者さんは、「シミが盛り上がってきたんです」と表現されることが多いですが、実際には、シミではなくイボだった、というケースが非常に多いです。診断が違えば、治療はまったく違います。イボなのに、美白剤をずっと塗っていた、などこういったことを防ぐためにも、「見た目だけで決めつけない」これがとても大切です。

それぞれの治療について

まずは、シミの治療です。シミの治療には、いくつか選択肢があります。代表的なのが、・外用薬、いわゆる美白剤・内服治療・レーザーや光治療この3つが中心になります。外用薬では、ハイドロキノンなどの美白剤を使って、少しずつ色を薄くしていく治療を行います。内服治療では、トラネキサム酸やビタミン剤などを組み合わせて、中からシミをできにくくするサポートをします。レーザーや光治療は、シミの種類や濃さ、場所に合わせて使い分けます。「どれが一番いい治療か」は人それぞれなので、状態を見ながら、一緒に相談して決めていきます。次に、ほくろの治療です。ほくろの場合、・レーザーで削る治療・必要に応じて、切除する治療このどちらかを選ぶことが多いです。小さくて盛り上がりの少ないほくろであれば、レーザーで対応できることもあります。ただし、形や大きさ、場所によっては、切除してしっかり調べたほうがいいケースもあります。見た目だけでなく、安全面も含めて、最適な方法を選ぶことが大切です。次に、イボの治療です。イボの治療では、・液体窒素で凍らせる治療・レーザー治療・切除このあたりが主な選択肢になります。年齢とともに増えてくるイボの場合、液体窒素で少しずつ取っていくことが多いですね。数回に分けて治療することもありますここで、ひとつとても大事なことがあります。本来、治療の方法が違うものに、同じ治療をしてしまうと、跡が残ったり、効果が出なかったりすることがあります。だからこそ、治療を始める前に、まず正確な診断が必要なんです。そのためにおすすめなのが、皮膚科専門医への受診です。「何か分からないまま治療する」のではなく、「何なのかをはっきりさせてから治療する」。これが、きれいに、安全に治すための一番の近道です。

まとめ

では、最後にまとめです。今日は、シミ・ほくろ・イボについてお話ししてきましたが、まず知っておいてほしいのは、この3つは、見た目がとてもよく似ている、ということです。だからこそ、「これはたぶんシミだろう」「昔からあるから大丈夫かな」と、ご自身で判断するのは、正直かなり難しいんですね。診断が違えば、治療もまったく変わります。シミだと思っていたものが、実はイボだった。
ほくろだと思っていたものが、別の治療が必要だった。こういったケースは、決して珍しくありません。もし、少しでも「これ、何なんだろう?前と違う気がするな」そう感じたら、迷わず皮膚科に相談してみてください。このブログが、これまで「なんとなく不安だったけど、放置していた」そんな気持ちを、少しでも軽くできていたら嬉しいです。皮膚のことで気になることがあれば、どうぞひとりで悩まず、いつでもご相談くださいね。

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:30

▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療、保険診療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
※最終受付は終了時間の15分前となります。

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