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ワキガ・脇汗に悩む方へ|切らない脇汗治療「ミラドライ」本当に効果はある?皮膚科医が徹底解説

[2026.05.08]

今日は、「切らない脇汗治療・ミラドライ」について、できるだけわかりやすくお話ししていきます。脇汗やワキガで悩んでいる方にとって、「もっと早く知りたかった」「こういう治療があるなんて知らなかった」そう感じていただけるような、かなり大事な話になります。ぜひ最後までご覧ください。

以下のブログの内容はこちらのYouTubeでも解説しておりますので、良ければご覧ください

はじめに

診察室でよく聞くのが、「服に汗ジミができるのが恥ずかしくて、つい腕を下ろしてしまう」「夏になると、グレーの服や明るい色の服が着られない」「人と近づいたときに、におっていないかずっと気になってしまう」こういったお悩みです。脇汗って、命に関わる病気ではないので、「我慢するしかないのかな」「これは体質だから仕方ないよね」そうやって自分に言い聞かせながら、何年も、場合によっては何十年も悩み続けている方が、本当に多いんです。誰にも相談できずに、一人で抱え込んでいる方も少なくありません。

これまでの保険治療について

以前の脇汗のブログでも話したように、当院でもこれまで、脇汗に対しては保険診療で使える薬を中心に治療を行ってきました。具体的には、脇に直接使う塗り薬、場合によっては、漢方薬の内服薬などです。こうした治療で、しっかり改善する方もたくさんいらっしゃいます。そのため、保険治療は今でもとても大切な選択肢のひとつです。ただ一方で、診察をしていると、「塗っている間はいいけれど、やめるとすぐ元に戻ってしまう」「汗の量が多すぎて、薬だけでは追いつかない」「毎年、夏が来るたびに同じ悩みを繰り返している」こういった声を聞くことも少なくありません。薬の治療は、汗を一時的に抑える治療になります。そのため、・使用をやめると元の状態に戻る・効果を保つためには続ける必要があるという特徴があります。この点で、「この治療をずっと続けていくのはつらいな」「根本的に何とかしたい」そう感じてしまう方が、一定数いらっしゃるのも事実です。そこで今回、当院で新たに導入したのが、ミラドライという医療機器による脇汗治療です。ミラドライは、・切らない・手術ではない・医療機器を使って行う治療。というのが大きな特徴です。これまでの「薬による治療」とは、考え方そのものが少し違う、新しい選択肢になります。

ミラドライは何をしている治療?

ミラドライの治療内容を、とても簡単に説明すると、汗の元になる「汗腺」そのものに熱を与えて、その数を減らしていく治療です。ミラドライは、マイクロ波と呼ばれるエネルギーを使った医療機器で、このエネルギーが脇の皮膚の中にある汗腺の層にピンポイントで作用します。同時に皮膚表面は冷却しながら治療を行うため、皮膚へのダメージを抑えつつ、汗腺にしっかり熱を届ける仕組みになっています。これまでの薬の治療のように、「今出ている汗を一時的に抑える」という考え方ではなく、「汗を作る工場そのものを減らす」という点が、これまでの脇汗治療と大きく違うポイントです。医学的に見ると、脇汗の原因となるのはエクリン汗腺という汗腺で、ワキガのにおいの原因になるのはアポクリン汗腺という汗腺です。ミラドライは、この両方の汗腺が存在する層に熱を加えることで、汗の量そのものを減らし、同時ににおいの原因も抑える効果が期待できます。ミラドライの一番のメリットは、効果が半永久的と言われる点です。汗腺は、毛や皮膚とは違って、一度しっかりと熱の影響を受けて破壊されると、基本的には元通りに再生することはほぼありません。そのため、ミラドライによって減少した汗腺は、時間が経っても元に戻りにくく、長期的に脇汗の改善が期待できます。また、脇汗のお悩みだけでなくワキガについても効果が期待できます。ワキガの原因になるのは、アポクリン汗腺という種類の汗腺です。ミラドライは、このアポクリン汗腺にも熱を与えて作用します。そのため、脇汗とにおいの両方に同時にアプローチできるのも、ミラドライの大きな特徴のひとつです。ただし、ニオイは汗腺以外の要素、例えば菌、皮脂、衣類、生活習慣でも変わるので、効果を必ず保証できるわけではありませんが、汗とにおい、どちらも気になっている方にとっては、非常に大きなメリットと言える治療です。

メリット

ここまでの話を整理すると、ミラドライのメリットは、大きく分けて次のような点になります。まず一つ目は、切らない治療であるということです。メスを使う手術ではないので、体に大きな傷が残ることはありません。二つ目は、入院が不要という点です。日帰りで治療ができ、特別な入院や長期の休みを取る必要もありません。三つ目が、効果が高くかつ半永久的であるという点です。報告では、汗の減少は平均8割前後、満足度は9割前後とされています。先程言ったように汗腺は一度しっかり処理されると“再生しにくい”ため、効果が長期に続きやすく、半永久的と表現されることが多いです。このように一度治療を行うことで、毎年同じように脇汗のことで悩み続けなくて済む可能性が高いです。そして四つ目は、これまで薬による治療では十分に改善しなかった方にとって、新しい選択肢になるという点です。「薬を塗り続ける治療が合わなかった」そんな方にとって、ミラドライは大きな助けになる治療です。ただし、ここで一つ大事なことがあります。ミラドライは、良いことばかりの治療ではありません。次に、デメリットについても、皮膚科医として正直にお話ししていきます。

デメリット

まず、はっきりお伝えしておきたいのが、ミラドライ保険適用の治療ではないという点です。そのため、治療は自費診療になります。さらに、ミラドライにはダウンタイムがあります。治療当日はもちろん、数日間から1週間は脇のつっぱり感や動かしにくさを感じることもあります。人によっては、しこりっぽい腫れや、腕のしびれ・感覚の鈍さが数週間続くこともあります。このような症状は個人差が大きく多くの場合は時間とともに落ち着いてきますが、大事な予定の直前は避け、1週間程度は余裕のある日程が必要です。この点は事前にきちんと理解しておく必要があります。他には、1回目の治療で効果が不十分な場合、2回目が必要になる方もいます。そして、とても大切なポイントとして、ミラドライは汗が100%まったく出なくなる治療ではありません。汗の量を大きく減らす治療であって、「完全にゼロにする」ことを目的としたものではないんです。こうした特徴があるため、ミラドライは誰にでも無条件におすすめできる治療ではありません。だからこそ、症状の程度や生活への影響、これまでの治療歴などをふまえて、その方に本当に合っているかどうかを、しっかり一緒に考えることが大切だと考えています。

どんな方に向いている治療?

ミラドライは、すべての方に必要な治療というわけではありませんが、特に次のような方には、向いている治療だと考えています。まず、保険の薬を使っても、十分な改善が得られなかった方。きちんと塗り薬を使っていても、汗の量が多くて追いつかなかったり、効果を実感しにくかった方です。次に、長年、脇汗で悩み続けてきた方。学生の頃からずっと気にしていた、社会人になってからも服選びに悩んでいる、そんな方も少なくありません。また、半永久的な治療を考えている方。毎年同じ悩みを繰り返すのではなく、できるだけ根本的な対策をしたいと考えている方には、ミラドライは一つの選択肢になります。そして、夏が来るのが毎年つらいと感じている方。暑くなる前から不安になったり、夏の予定を考えるだけで憂うつになるような方にも、向いている治療です。こういったお悩みを抱えている方にとって、ミラドライは、生活の質を大きく変える可能性のある治療です。

なぜ皮膚科でミラドライなのか

脇汗やワキガの悩みは、「見た目の問題」「においの問題」として捉えられがちですが、実はこれは皮膚の機能に関わる医学的な問題でもあります。汗の量やにおいは、皮膚の中にある汗腺の働きによって起こるものです。つまり、脇汗の治療は本来、皮膚を専門に診ている皮膚科がしっかり向き合うべき分野なんですね。皮膚科では、薬でコントロールできる範囲なのか、機械治療が本当に必要なのかこういった点を、医学的な視点で総合的に判断することができます。また、私たちはこれまで保険診療での脇汗治療も行ってきました。そのため、「まずは薬で様子を見るべきなのか」「最初から機械治療を考えた方がいいのか」それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、治療の選択肢をご提案できます。ミラドライだけを勧めるのではなく、必要であれば保険治療を続ける選択も含めて、その方にとって一番無理のない治療方法を一緒に考えられる。これが皮膚科で行う大きな意味だと思っています。さらに、治療後の腫れや違和感、皮膚の変化についても、皮膚の専門医として責任をもってフォローできる点も重要です。脇汗は、「我慢するもの」でも「一人で悩むもの」でもありません。だからこそ、皮膚のことを総合的に診られる皮膚科で、安心してミラドライ治療を受けていただきたいと考えています。

まとめ

これまで、脇汗の治療というと、「薬を使うしかない」「我慢するしかない」そう思われていた方も多かったと思います。実際、保険診療で使えるお薬は、今でも大切な治療のひとつですし、それで十分に改善する方もたくさんいらっしゃいます。ただ一方で、「それでもつらい」「毎年同じ悩みを繰り返している」そう感じてきた方がいるのも事実です。そこに今回、ミラドライという“機械による脇汗治療”が加わったことで、治療の選択肢が広がりました。ミラドライは、切らずに行える治療で、汗の元となる汗腺そのものにアプローチし、半永久的な効果が期待できる治療です。もちろん、誰にでも必要な治療ではありませんし、デメリットや注意点もあります。だからこそ、自己判断で決めるのではなく、今の症状やこれまでの治療歴をふまえて、一度、専門医に相談していただくことが大切だと思っています。脇汗やワキガの悩みは、決して珍しいものではありません。そして、我慢し続ける必要もありません。「自分の場合はどうなんだろう?」「薬とミラドライ、どちらが合っているんだろう?」そう思った方は、ぜひ一度、皮膚科でご相談ください。あなたにとって一番無理のない、納得できる治療を、一緒に考えていければと思います。

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:30

▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療、保険診療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
※最終受付は終了時間の15分前となります。

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