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紫外線対策だけでは防げません。シミを作る食品TOP3シミの原因は食べ物?医学的に解説します

[2026.05.03]

皮膚科では日々外来の診察室で、よくこんなご相談を受けます。「日焼け止めはちゃんと塗っているのに、なぜかシミが増えるんです」「レーザーで取ったはずなのに、また同じところに出てきた気がします」こうしたお話を聞くたびに、「きちんとケアしているのに…」そう感じて、少し落ち込まれる患者さんも少なくありません。でも、ここでひとつ、安心してほしいことがあります。それは、必ずしもあなたのケアが間違っているわけではないということです。実はですね、シミの原因が紫外線だけと思っているかたが多いですが、シミはそれだけが原因ででてきているわけではありません。もちろん、紫外線対策はとても大切です。ただ、それだけを頑張っていても、なかなか改善しないケースや新しくシミが出てきてしまうケースもあるんです。その紫外線以外の原因のひとつ、それが、毎日無意識に口にしている「食べ物」なんです。「スキンケアも紫外線対策も頑張っているのに、なぜかシミが濃くなる」そんな方の生活習慣を聞いてみると、食事内容に共通点があることが少なくありません。今日は皮膚科医の立場から、「シミができやすい人がよく食べている食材ワースト3」そして、なぜ食べ物がシミの原因になるのかについて、医学的な視点を交えながら、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。

以下のブログの内容はこちらのYouTubeでも解説しておりますので、良ければご覧ください

食べ物とシミの関係

まず、「なぜ食べ物がシミに関係するのか?」ここをしっかり理解しておきましょう。大前提として知っておいてほしいのが、シミ=メラニンの増加ということです。メラニンは、紫外線だけで増えるわけではありません。医学的には、主に次のような原因で増えることが分かっています。・紫外線・炎症・酸化ストレス・ホルモンバランスの変化などです。ここで重要なのが、食事は「炎症」と「酸化ストレス」を強く左右する要素だという点です。流れとしては、こうです。食べ物の影響で体内に炎症や酸化ストレスが起こる。そのため血液を通して皮膚に影響がでて、メラノサイトが刺激され、メラニンが増える。結果として、シミができやすく、濃くなりやすくなる。つまり、肌に何を塗るかだけでなく、体の中で何が起きているかという事も、シミを考える上でとても重要なんです。メラニンが増えると起こる影響について話します。メラニンの最大の役割は、紫外線から細胞を守ることです。メラニンは紫外線を吸収して、DNAが傷つくのを防ぎます。つまり、メラニンが少ない肌は紫外線ダメージを受けやすく、メラニンが多い肌は紫外線ダメージを受けにくいという関係があります。実際に、日焼けして黒くなった肌は、その後しばらくは日焼けしにくくなります。これは肌が強くなったというより、「防御力が上がった」状態です。ただし「肌が健康になった」という意味ではないです。メラニンが増えている状態は、そもそも紫外線ダメージを受けた結果です。紫外線ダメージがおこり肌が危険を感知して、メラニンを増やして防御として黒くなります。ダメージを受けたからメラニンが増えたのであって、メラニンが増えること自体が肌を健康にするわけではありません。なので、紫外線でも食べ物でもメラニンが増えるのを防いでいかなければいけないのですね。ではここから、実際に「シミができやすい人」に共通して多い食べ物を、順位ごとに、詳しく見ていきましょう。

第3位 唐揚げ、フライ、ポテト、スナック菓子

こういった揚げ物に共通しているのが、酸化した油です「油が酸化する」と聞くと、少し分かりにくいかもしれませんが、油というのは実はとてもデリケートな成分で、・高温で加熱される・長時間空気に触れる・何度も繰り返し使われるこうした条件が重なると、簡単に酸化してしまいます。特に、外食やお惣菜、スナック菓子などに使われている油は、家庭で使う油よりも酸化が進んでいるケースが多いと考えられます。この酸化した油を体の中に取り込むと、体内では活性酸素が増えやすくなります。活性酸素というのは、本来は体を守る役割もある一方で、増えすぎると細胞を傷つけてしまう物質です。活性酸素が増えることで、体の中では何が起きるかというと、・体内で慢性的な炎症が起きやすくなる・細胞がダメージを受け、修復が追いつかなくなる・血流が悪くなり、肌まで栄養が届きにくくなる・結果として、肌の修復スピードが落ちるこうした状態が続きます。ここがシミと深く関係してきます。皮膚は、炎症やダメージを受けると、「これ以上傷つかないようにしよう」と防御反応を起こします。その防御反応のひとつが、さきほどおはなしした、メラニンを作ることなんですね。つまり、体の中で炎症が起きやすい状態が続く→ その刺激が血流に乗って皮膚に伝わる→ メラノサイトが刺激される→ メラニンが作られやすくなる。この結果、シミができやすく、しかも濃く残りやすい肌の状態になってしまいます。もちろん、「揚げ物を一切食べてはいけない」という話ではありません。ただ、揚げ物が続いていたり、外食やコンビニ食が多い方や、スナック菓子が習慣になっているこういう生活が続いている方は、知らないうちに“シミができやすい体内環境”を作っている可能性があるということは、ぜひ知っておいてほしいポイントです。

第2位甘いお菓子、ケーキ、クッキー、チョコレート、菓子パン

こうした甘いお菓子に多く含まれているのが、精製された糖です。「疲れたときについ甘いものに手が伸びる」「自分へのご褒美で毎日少しだけ食べている」こういう方、とても多いと思いますし、診察室でもよく耳にします。決して珍しいことではありません。ただ、ここで知っておいてほしいのが、糖をたくさん摂ることで体の中で起きている変化です。糖を過剰に摂取すると、体内では糖化という反応が起こります。糖化とは簡単に言うと、糖が体のタンパク質にくっついて、そのタンパク質を劣化させてしまう反応です。肌で言えば、コラーゲンやエラスチンといった、ハリや弾力を保つ大切なタンパク質が、糖によって傷つけられてしまう、ということなんですね。この糖化反応によって作られるのが、AGEs(エージーイーズ)つまり終末糖化産物と呼ばれる物質です。このAGEsが体の中にたまってくると、肌には次のような変化が起こりやすくなります。・肌がくすんで見える・透明感がなくなる・ハリが失われる・コラーゲンが硬くなり、弾力が落ちる。ここで重要なのが、肌の回復力そのものが落ちてしまうという点です。肌の回復力が落ちると、紫外線や摩擦、ちょっとした炎症を受けたときに、ダメージから立ち直るスピードが遅くなります。つまり、メラニンが作られても、うまく排出できなくなるんですね。肌の回復力が落ちる= メラニンが排出されにくくなる= シミとして残りやすくなるという事です。この状態が続くと、シミができやすくなり、一度できると消えにくく、年々、濃くなりやすいという肌環境を、知らないうちに自分で作ってしまっていることになります。実際、外来でお話を聞いていると、「甘いものが好きで、毎日何かしら食べている」「お菓子はやめられないけど、シミは気になる」そういう方、本当に多いです。実は私も甘い物が大好きでので、自分で言っていて非常に耳が痛いです。ただ、ここで誤解してほしくないのは、甘いものを完全に禁止する必要はないということです。結局は量だと思います。少量であれば良いですが、毎日習慣的に食べている。空腹時に甘いお菓子をとることが多い。ストレス解消が甘いものになっている。こうした状態が続いている場合、肌は常に“回復しにくいモード”に置かれているということは、ぜひ知っておいてほしいポイントです。

第1位 甘いジュース

シミができやすい人が、実は一番よく口にしているのが、甘いジュース・清涼飲料水・スポーツドリンクです。炭酸飲料、フルーツジュース、カフェの甘いドリンク。中には「疲れたときだけだから」そう思って飲んでいる方も多いと思います。ですが、医学的に見ると、甘いジュースはお菓子よりも、シミに悪影響になることが多いこれが正直なところです。理由はとてもシンプルで、液体の糖は、吸収が異常に早いからです。甘いジュースを飲むと、糖はほとんど噛むこともなく、一気に腸から吸収されます。すると何が起きるかというと、血糖値が急激に跳ね上がるんですね。この急激な血糖値の上昇を血糖値スパイクと呼びます。血糖値スパイクが起こると、体はそれを下げようとして、インスリンというホルモンを大量に分泌します。この状態が、体にとってはかなりのストレスになります。血糖値スパイクが繰り返されると、体内で酸化ストレスが増える。慢性的な炎症が起きやすくなる。細胞がダメージを受けやすくなる。こうした状態になります。そして、この酸化ストレスと炎症こそが、シミを作る大きな引き金です。皮膚は、体の中で炎症が起きていると、それを「危険信号」として受け取ります。すると、メラノサイトが刺激され、メラニンを作るスイッチが入りやすくなる。つまり、甘いジュースを飲む、血糖値スパイクが起こり酸化ストレス・炎症が増えるそしてメラノサイトが刺激され、シミができやすく、濃くなりやすくなる。こういう流れです。特に注意してほしいのが、「健康そう」に見える飲み物です。・果汁100%ジュース・野菜ジュース・スポーツドリンクこれらは、糖の量が非常に多いものも少なくありません。まず1つめの果汁100%ジュースですが、「砂糖不使用」と書かれていても、果物由来の果糖やブドウ糖などの糖分が凝縮されています。生の果物と違い、搾る過程で食物繊維が取り除かれています。そのため、糖の吸収を抑えるクッションがなく、血糖値を急上昇させます。あとは、量の問題があります。コップ1杯のオレンジジュースを作るのに数個のオレンジが使われます。食べるよりもはるかに多くの糖分を一度に摂取することになります。2.つめの野菜ジュースですが、飲みやすくするために、にんじんやカボチャなどの糖度の高い野菜や果汁が加えられているものが多いです。他には加工の過程で熱に弱いビタミンが失われていたり、糖分だけが残っていたりすることがあります。野菜を食べているつもりでも、実際には「糖分を含んだ野菜風味の飲料」になっているケースも少なくありません。3.つめのスポーツドリンクですが、激しい運動で失われる水分とエネルギーを補給するために作られているため、意図的に多くのブドウ糖などの糖分が含まれています。ものによっては、500mlで角砂糖5〜8個分の糖分が入っており、デスクワークなど、激しい運動をしていない時に日常の水分補給として飲むと、完全に糖分の摂りすぎになってしまいます。外来でも、「甘いお菓子は控えているけど、ジュースは毎日飲んでいます」という方、本当に多いです。でも実は、肌にとっては、お菓子よりジュースの方がダメージが大きいそんなケースも珍しくありません。ここで大事なのは、「一切飲んではいけない」という話ではありません。ただ、・喉が渇くたびに甘い飲み物を飲んでいたり、毎日習慣的に飲んでいたり・食事代わりに甘い野菜ジュースを飲んでいる。こうした飲み方が続いていると、シミができやすい体内環境を、無意識に作っているということは、ぜひ知っておいてほしいポイントです。

まとめ

食事は、1日や2日で肌を変えるものではありません。でも逆に言うと、毎日の積み重ねが、数ヶ月後・数年後の肌を確実に作っていきます。シミ治療も、「取って終わり」ではありません。できにくい肌環境を作ることが、本当の意味でのゴールです。スキンケアやレーザー治療に加えて、体の内側、つまり食生活にも少しだけ目を向けてみる。それだけでも、シミの出方や戻りやすさは、変わってくる可能性があります。もし、「自分は当てはまるかも」「何から見直せばいいか分からない」そう感じた方は、ぜひ一度、皮膚科で相談してみてください。シミは、正しく向き合えば、コントロールできる皮膚トラブルです。今日のお話が、これからのシミ対策を考えるきっかけになれば嬉しいです。

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

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▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療、保険診療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
※最終受付は終了時間の15分前となります。

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