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私の子供はアトピー?皮膚科専門医がお答えします。

[2021.05.31]

3歳くらいまでのお子さんの肌トラブルについて今日は話したいと思います。

この時期は首回りや口周り手首足首に赤みなどがでやすいです。小さい子をもつお父さんやお母さんのご心配される気持ちはとても良くわかります。

ただ、この時期はご存じのように肌がプクプクしていますので、肌同士の擦(こす)れや蒸(む)れなどが原因で肌トラブルが多いです。しかしそれは成長と共に顎(あご)周りや手首足首の肉もシュっとしてきて、解決することが割と多いです。体質的に乾燥肌がある子はその時期にも悪化しやすいです。その時によく聞かれるのが、「アトピー性皮膚炎ですか?」という質問です。アトピー性皮膚炎ですが、診断基準はありますが、割とあいまいなものです。なぜならアトピー性皮膚炎自体があいまいな病気でアレルギーの面と体質的な乾燥肌の両面をもっています。遺伝的な素因やアレルギー体質があり、かつ左右対称性の病変が幼児は2カ月、それ以外の方は6カ月以上続くようなら怪しいという事になります。ただ、診断されても治療自体は変わらない事が多いです。なので、病名に翻弄(ほんろう)されず乾燥が強いお子さんの場合は保湿をしっかりとしていくというのが大事です。赤みがひどいときはステロイド外用剤を使うこともあります。ただ、この時期のお子さんに使用する理由は、「完全に治す」ではなく「ひどくさせない」ためです。なぜなら大人と違い、成長とともに良くなる事が期待できるからです。私も親ですから、自分の子供の皮膚に何もないのが良いのが一番なのはよくわかります。ただ、成長と共に落ち着く事が多いので、それを理解しつつ長い目で治療していくのが大事だと思います。心配であれば、いつでもご来院してください。

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