ハイドロキノン(シミクリーム)
ハイドロキノン
ハイドロキノンは美白効果があり、しみ等の色素沈着の治療に用いられています。
作用機序
シミ・ソバカスができる原因は、肌が紫外線にあたることにより、メラニンが過剰に作られて肌に溜まってしまう為です。
シミの原因になる、チロシナーゼ(メラニン合成酵素)の働きを弱め、さらにメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の活動を停止させ、減少させていく働きがあります。これによって、新しいシミを作らせないようにするのです。また直接メラニンに働きかけて淡色化する「漂白作用」を持つともいわれています。
有効美白成分の中にはアルブチンやビタミンC、などさまざまな美白成分がありますが、ハイドロキノンはこういった美白成分の約100倍の美白効果があるとされ【肌の漂白剤】といわれています。
しみクリーム使用中は、メラニン色素の沈着を防ぐ作用を持つビタミンC、トランサミン等の内服をおすすめします。
副作用
人によってはかぶれ、刺激があります。 赤みや刺激が強い場合は使用を中止し、医師に相談してください。
注意点
・シミは紫外線が原因でできたものですので、外出されるときはもちろん家の中でも(紫外線は窓ガラスも通過します)日焼け止めクリームを必ず使用してください。しみクリームの効果でシミが薄くなっても、無防備に紫外線を浴びると、再びシミが濃くなる可能性があります。
・ハイドロキノンの耐性がつく場合があります。長期間継続使用した場合はハイドロキノンの使用を中止し、休薬ののち再開すると耐性が減じて、再び高い薬理効果が期待できます。
当院では、3~4か月ご使用の後は1,2か月ご使用のお休みいただくことを推奨しています。
クリームの成分の安定のため、必ず冷蔵庫で保存して、2ヶ月以内に使い切ってください。
使い方
しみクリーム(ハイドロキノン)はシミの部分のみに塗ってください。
1日2回朝・晩(肌の調子を見ながら調整してください)
使い方洗顔→化粧水→ハイドロキノン→日焼け止め→ファンデーション
トレチノインを併用する場合はトレチノインを塗布してから、シミの中心部のみハイドロキノンを薄く塗布してください。