円形脱毛
ある日突然、10円玉程度の脱毛斑が出来る「円形脱毛症」ですが、痛みなどの症状を持たないため、自分では気付かず、他人に指摘されて発覚するケースも多いです。
多くは数カ月の経過で自然治癒して行きますが、重症例になると脱毛の範囲がどんどん大きくなったり、1カ所の脱毛斑が複数に増え、それぞれが融合して、さらに大きな脱毛斑になる、といった経過をたどる場合もあります。
もっとも重症な経過としては、全身の毛が抜けてします場合もあります。
原因
円形脱毛症の原因ですが、自己免疫疾患の一種と考えられています。
本来我々の身体には、ウイルスや細菌などから身体を守る免疫、という能力が備わっていますが、これが何らかの要因で自分の身体を攻撃して、さまざまな症状を引き起こす疾患を、自己免疫疾患と呼びます。
円形脱毛症は、本来なら外敵と戦うリンパ球が、毛包を攻撃することによって、毛包が萎縮し毛が抜けてしまうことが分かってきました。

ただ、そもそもなぜそんなことが起こるかについては、現在のところはっきりと分かっていません。
よく、円形脱毛の原因はストレス、と言われますが、ストレスがたまることで、免疫機構に異常を来たし、それが引き金となって円形脱毛症が発生することが考えられています。
その他アトピー素因のある方、出産後の女性ホルモン値の変化なども原因のひとつと考えられています。
円形脱毛の種類
脱毛の範囲によって、全頭脱毛症(脱毛が多発することで、頭髪のほとんどが欠損した状態)
汎発型脱毛症(頭髪以外に眉毛やわき毛、陰毛なども欠損した状態)
になることもあります。
円形脱毛症の原因は不明ですが、時には別の病気があることで二次的に脱毛が生じることがあります。
特に女性では甲状腺疾患、膠原病により脱毛することがあります。
円形脱毛の治療
保険診療による治療
ステロイド外用剤、光線療法などを行います。
Q&A
Q. 円形脱毛症とはどのような病気ですか?
A. 円形脱毛症は、突然円形または楕円形の脱毛斑が現れる自己免疫性の皮膚疾患です。免疫システムが誤って毛根を攻撃することで発症します。
Q. 主な原因は何ですか?
A. 原因は完全には解明されていませんが、自己免疫反応が主要な要因と考えられています。ストレス、遺伝的要因、アトピー性皮膚炎、甲状腺疾患などが発症の引き金となることもあります。
Q. どのような症状が現れますか?
A. 頭部や体毛に円形または楕円形の脱毛斑が突然現れます。痛みやかゆみは通常ありませんが、脱毛範囲が広がることもあります。
Q. 治療期間はどれくらいですか?
A. 軽度の場合は数ヶ月で改善することがありますが、重度や再発を繰り返す場合は長期的な治療が必要となることもあります。
Q. 再発することはありますか?
A. はい。円形脱毛症は再発することがあります。ストレスの管理や生活習慣の改善が再発予防に役立ちます。
Q. 他の脱毛症とどう違いますか?
A. 円形脱毛症は自己免疫反応による突然の脱毛が特徴です。一方、男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)はホルモンや遺伝が関与し、徐々に進行します。
Q. 日常生活で気をつけることはありますか?
A. ストレスの軽減、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。
Q. 子どもや高齢者も発症しますか?
A. はい。円形脱毛症は年齢や性別に関係なく発症する可能性があります。
- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
- TEL
- 0280-31-1217
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