水虫、爪水虫
白癬菌(はくせんきん)が足の指や裏など皮膚の角質や皮下組織を侵食する事によって炎症などが起きる感染症です。一般には水虫という通称で呼ばれています。
水虫について以下のYouTube、ブログでも解説しています。
水虫これダメ絶対6選!注意したい水虫の治療や原因と対策法、薬についての解説
爪白癬とは
いわゆる爪水虫です。
白癬菌が爪の中に感染して、爪の肥厚や変形がおこる病気です。ひどくなると、足の親指がぶ厚くなって、巻き爪やひょう疽などを合併し、高齢者では歩きにくくなる方もいます。
顕微鏡で菌を確認した後で、内服治療と外用治療があります。
診断
顕微鏡の検査で確定します。爪の表面を少し削ったりニッパーで爪を切って中にボソボソ入っている変性した爪組織をとってKOHという溶液で溶解して顕微鏡で検査します。またその同じ組織を真菌培養して菌種を調べることにより薬を選択します。
原因
通気性の悪い靴を長時間履いている方など白癬菌が繁殖しやすい環境にある方が感染しやすくなります。
プールや大衆浴場などに行った後は、必ず足を洗って下さい。
家族間でも感染するので、全員で治療しましょう。
症状
ジクジク水虫(趾間型)
指の股の皮膚がカサカサとはがれたり、赤くなったり、ひび割れを生じたりします。患部からリンパ液が染み出るためジクジクとした状態になります。痒みが強いのが特徴です。
ボツボツ水虫(小水泡型)
足の裏や側面にたくさんの小さな水ぶくれができてかゆみを伴います。水疱が破れてカサカサと皮が剥がれた状態も見られます。
カサカサ水虫(角質増殖型)
足の裏全体の皮膚が分厚くなって、かかとの部分ではひび割れを生じることもあります。塗り薬の吸収が悪いため、治療に時間を要します。通常、かゆみを伴うことはありませんが、爪白癬(爪水虫)を合併することが多いタイプです。
治療
抗真菌薬の内服・外用で治療いたします。症状に合わせてクロトリマゾールクリーム、ケトコナゾールクリームなど塗布剤で治療を行います。
皮膚だけの場合は外用剤で、爪白癬では、軽い場合や色々な薬を飲んでいる場合は、外用剤でも治療しますが、爪が分厚い場合は内服薬が有効です。
生活指導
症状の発症・再発を防ぐには、なんといっても「足を清潔に、通気性を保つこと」です。
バスマットなどの敷物の清潔を保ってください。
靴も通気性のいいものを使用し、はいた後は乾燥を心がけましょう。
糖尿病・たばこ(喫煙)・血行障害 は爪白せんの発症の誘因になることがわかっているため、糖尿病のコントロール・禁煙・血行障害の改善は治療上も大切です。
Q&A
Q. 水虫とはどのような病気ですか?
A. 水虫は、白癬菌という真菌(カビ)の一種が皮膚の角質層に感染して起こる皮膚疾患です。主に足の指の間や足裏、かかとなどに発症し、かゆみや皮膚の剥がれ、ひび割れなどの症状が現れます。
Q. 水虫はどのように感染しますか?
A. 白癬菌は高温多湿な環境を好み、感染者が使用したバスマットやスリッパ、浴場の床などを介して感染します。皮膚に付着した白癬菌が24時間以上そのままの状態でいると感染する可能性が高まります。
Q. 水虫の治療法はありますか?
A. 水虫の治療には、抗真菌薬の外用薬(塗り薬)が一般的に使用されます。症状や部位によっては、内服薬(飲み薬)が処方されることもあります。治療期間は症状の程度によりますが、継続的な治療が必要です。
Q. 水虫は自然に治りますか?
A. 水虫は自然に治ることはほとんどありません。放置すると症状が悪化したり、他の部位や他人に感染する可能性があります。早期の治療が重要です。
Q. 水虫の予防方法はありますか?
A. 足を清潔に保ち、毎日洗ってよく乾かすことが予防につながります。また、共用のバスマットやスリッパの使用を避けることも効果的です。
Q. 爪水虫とは何ですか?
A. 爪水虫(爪白癬)は、白癬菌が爪に感染して起こる疾患です。爪が白く濁ったり、厚くなったり、もろくなるなどの症状が現れます。
Q. 爪水虫の治療法はありますか?
A. 爪水虫の治療には、内服薬(飲み薬)が一般的に使用されます。症状や体質に応じて、外用薬(塗り薬)が併用されることもあります。治療期間は数ヶ月から1年以上かかることがあります。
Q. 水虫が再発するのはなぜですか?
A. 治療を途中でやめたり、白癬菌が完全に除去されていない場合、再発することがあります。また、再感染を防ぐためには、家族全員での予防対策が重要です
- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
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