男性女性の薄毛治療(AGA)
当院は男性型脱毛症(AGA)でお悩みの患者様につきましても診療を行っています。
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で、思春期以降に発症する進行性の脱毛症です。
成人男性が発症する脱毛の多くがこのAGAです。
発症の仕組みですが、AGAでは前頭部と頭頂部の毛髪が進行するにつれて軟毛化していき、次第に細く短くなっていきます。
最終的には頭の生え際が後退していき、頭頂部の毛髪が失われてしまいます。
原因としては、遺伝や男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れなどが考えられています。
以下のような毛髪の悩みや症状があるという方はご相談ください。
- 家族に髪の薄い人がいて、自分も薄くなるのではないかと心配だ。
- 抜け毛が気になる。
- 10代後半から毛髪が抜け始め、髪が薄くなってきた。
- 額(ひたい)の生え際が後退してきた。
- 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた。
- 細くて短い髪の毛が多くなり、髪のハリやコシが無くなった。など
治療について
問診や患者様の訴えなどからAGAであると医師が診断した場合は、医療機関でしか処方することのできない内服薬(AGA治療薬)を処方いたします。
処方する薬というのはいくつかあり、最もよく知られているのは「プロペシア」ですが、これは2005年に厚労省の薬事承認を受けたもので、日本で最初に認可された飲む発毛剤です。
当院では医師がその患者様に適切とされるAGA治療薬を処方いたします。
医師の処方が必要な内服薬は以下の通りです。
どちらも健康保険は適用されませんので、自費となります。
(内服薬を希望される場合は、必ず医療機関を受診なさるようにし、医師が処方するAGA治療薬をご使用ください。)
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアには発毛作用のある「フィナステリド」という成分が含まれています。これが脱毛作用の強い男性ホルモンとして知られるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する還元酵素2型5αリダクターゼの働きを抑制することで発毛を促進するようになります。この作用により毛根を深くさせ、髪を太くしてくれるようになります。服用は1日1回が望ましいとされています。また、ミノキシジルの外用薬と併用することで発毛がより促進されることもあります。
ザガーロ(デュタステリド)
サガーロとは「デュタステリド」という成分が配合されたAGA治療薬です。元々は前立腺肥大症の治療薬として用いられていました。その後2015年にAGA治療薬として厚生労働省から認可を受けました。服用方法は1日1回となります。サガーロもフィナステリド(プロペシア)と同系統の薬でDHTの生成を阻害するものですが、ある報告によれば発毛効果はフィナステリドの約1.6倍あると言われています。プロペシアで効果が実感できなかった人も、ザガーロに切り替えることで発毛する可能性があります。
ミノキシジル5%配合外用液
ミノキシジル5%配合外用液を2020年11月より導入致しました。
内服薬との併用により、より高い治療効果が望めると考えられております。
費用について
副作用について
上記のようなAGA治療薬を服用することで起きるとされる副作用ですが、性欲減退や勃起不全といった男性機能についての症状が現れることが報告されています。ただその現れ方というのは人によって様々です。このほか、人によっては肝機能の障害を起こすこともあります。副作用の症状が現れたという方は、速やかに服用を止めて医師へご相談ください。なお処方の際にも副作用の説明はさせていただきますが、不安があるという方はお気軽にご相談ください。
なお、プロペシアでもサガーロでも服用し続けて、そのままの状態を維持したいということであれば、飲み続ける必要があります。