日光皮膚炎(日焼け)
日光皮膚炎(日焼け)とは
過度の日光曝露により生ずるもので、海水浴・スキー・戸外労働などでみられます。過度に日光に当たることで、表皮が軽度のやけど状態になります。いわゆる「日焼け」です。
症状
日光に当たってから、数時間後に紅斑(赤色)になり、次第に浮腫状(火傷跡)になります。
症状が強い場合には、水ぶくれや灼熱感(ヒリヒリとした痛み)や疼痛(チクチクとした痛み)を伴います。
痛みは2~5日程度で治まる場合がほとんどで、色素沈着します。
原因
直接の原因は太陽光に含まれている紫外線です。紫外線のなかでも、「UV-A」「UV-B」という2種の紫外線が人体に影響を与えます。
UV-Aはガラスなども通過し、皮膚の黒ずみや褐色化など一般的に知られている日焼けの症状を引き起こします。UV-Bが引き起こすのは、ヒリヒリとした感覚やほてりなどやけどに似た症状です。
日差しが強い日に注意が必要だと考えられている紫外線ですが、曇りの日でも紫外線の照射がなくなるわけではありません。曇りでは快晴の日と比較して50%程度まで紫外線が減少します。可能な限り日焼けを防止したい方にとっては決して安心できる数字ではないため、曇りの日でも必要に応じてセルフケアをおすすめします。
治療
冷却とステロイド外用をします。炎症や痛みが強い場合には短期でステロイドの内服をすることもあります。水疱形成には熱傷に準じた治療を行います。
予防
日焼け止めを使用することです。
当院でも日焼け止めの取り扱いがありますのでご相談ください。