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ホクロ除去Q&A:美肌を手に入れるための必須情報!

[2024.05.08]

こんにちは 茨城県古河市で皮膚科・美容皮膚科を開業しております、皮膚科診療歴20年以上の医師の生垣英之です。

今回は、ホクロ除去について話したいと思います。まずイボのブログでも話しましたが、そもそもホクロかどうかの診断が大事になります。

イボのブログはこちらです

ほくろの診断

クリニックに来てほくろをとりたいという人の中で、ほくろではなく脂漏性角化症というイボの事も非常に多いです。他には悪性黒色腫と言って、俗にホクロのガンと言われる悪性腫瘍の事もあります。基底細胞がんと言われる他の皮膚がんも鑑別になります。

皮膚科ではダーモスコピーと言って、高性能の虫眼鏡みたいな器械で、判断します。判断が難しい場合は、切除して病理検査と言って、細胞を見る検査を行います。この場合は、レーザー治療ではなく手術になります。ホクロを取る場合、手術でとる方法とレーザーで切除する方法があります。手術でとる場合は、一般的に保健診療が多く、レーザーでとる場合は自由診療になる事が多いです。 

ホクロ治療の値段

保険診療での手術の場合は、大きさによって金額が変わりますが、全国均一の金額です。自由診療でのレーザーの治療は、クリニックによって、値段が変わります。 

手術かレーザー治療か

手術とレーザーのどちらでとるかは、大きさや場所などで判断することになります。体手足などは手術で取る場合が多いです。顔の場合、一般的に大きさ5mm以下のものはレーザーでとる場合が多くなります。5mmというのは、あくまで目安で、5mm以上のものもレーザーで治療する場合もあります。

他には、盛り上がりのあるホクロか平らなホクロかでも判断します。ホクロと言えば黒い色を思い浮かべると思いますが、色がないホクロもあります。

手術とレーザー両方とも麻酔薬をできもの周囲に注射します。手術の場合は、メスで切って縫い合わせます。レーザーの場合はホクロの細胞を削りとる方法になります。皮膚をえぐるので、傷になりますが、小さい傷なので貼り薬を貼ると1、2週間ほどで傷が塞がります。その後赤みがしばらく残り徐々に薄くなっていきます。手術だとほぼ1回の治療でとれますが、レーザーの場合、1回の治療でとれない場合もあり複数回治療が必要になる場合があります。 

ほくろQ&A

ほくろのレーザー治療に対しては質問が非常におおいため、よくある質問について答えていきます。 

痕は残りませんか?

結論から言いますと基本的に、傷は残ります。皮膚をえぐり、ホクロの細胞を削り取る治療になりますので、傷になりそのうちに塞がり、赤みのあとに茶色になっていきます。ただ、半年から1年みてもらうとかなりきれいになります特に小さいものだとほぼ痕が残らない事もあります。他には、治療部位に凹みが残る場合もあります。手術についても傷は残ります。

手術とレーザーどちらが痕が残らないか聞かれる事が多いですが、場所や大きさによって異なるので一概に言えません。顔の小さいものはレーザーでとる方が傷は目立ちにくいと思われます。顔はあまりならないですが、手術にしてもレーザーにしても傷をつける治療になるので、ケロイドのリスクはあります。胸や肩はなりやすい場所になります。ちなみにケロイドというのは、施術部位や施術部位より広く皮膚科が赤く盛り上がる事状態です。これは体質によるところも大きいです。 

治療の痛みはありますか?

先程話したように、ホクロの周囲に局所麻酔をしますので、麻酔の注射の痛みがあります。歯医者さんで行う麻酔と同じになります。レーザー治療中は痛みはほとんどありません。もし痛みがあれば、麻酔薬を追加する事ができます。レーザー施術中は、細胞が焦げた匂いはするかもしれません。治療後の痛みに関してですが、麻酔が30分~1時間効果ありますので、麻酔が切れた後に、ヒリヒリしたりするかもしれませんが、ほとんどの方が痛みがあまりなかったとおっしゃっています。ただし施術後のテープがとれてそのままにしてしまうと痛みがでます。なぜなら傷は乾くと痛みがでるからです、テープがとれたら貼り直してもらうと痛みがない事が多いです。術後の痛みは、レーザーと手術であれば、手術の方が痛みがあると思います。ただ、手術の場合は痛み止めを処方しますので、それで治まる範囲内の痛みです。 

治療の時間はどのくらいですか?

レーザー自体の照射時間は個数や大きさによって異なりますが、5分ほどで終わる事が多いです。もちろん、施術後の処置の説明時間や麻酔してから施術までの時間で、全部の時間は異なります。 

治療のテープを貼る期間はどのくらいですか?そのテープは目立ちますか?

基本的には1~2週間茶色のテープを貼っていただくようにしております。浸出液がでなくなるまでは最低限貼ってください。その後の処置が大事になります。色素沈着になっていますので、こすらない・日にあてない事が大事です。なので、日焼け止めはしっかりしてください。テープが目立つかどうかはその人の主観なので難しいですが、茶色のテープになります。 

メイクはすぐにできますか?

先程話したように1~2週間は茶色のテープを貼ってもらいます。その後はメークは可能ではありますが、メークを落とす時にこすらないように注意してください。 

ホクロの再発はありますか?

先程も話しましたが、手術の場合は再発はない事が多いです。レーザーの場合は、再発というか一度でとれない場合があります。ただし、とれないというのは色が残るから再発という事ではありません。茶色に残るのは説明したと思いますが、黒色が残った場合に再照射を行います。再照射を行うタイミングは赤みがある時は、更に炎症を加えてしまうので、赤みが落ち着いた後にやります。 

ほくろがだんだん大きくなってきて心配なんですが、皮膚がんの可能性はありますか?

これは先程話しましたが、ホクロに似た皮膚がんには、悪性黒色腫や基底細胞がんがあります。両方とも黒色の事が多く、顔にもできます。鑑別が難しい場合には、やはり手術でとって、病理検査をします。 

術後通院は必要ですか?

当院では、基本的に1週間後と1ヶ月に来院してもらいます。場合によっては、それ以外の日にも来院してもらうこともあります。 

保険が効きますか?保険適応ですか?

これも繰り返しになりますが、手術でとる場合は、保険適応になることが多いです。 

ホクロの除去はどのレーザーでやるのですか?

圧倒的に多いのは炭酸ガスレーザーになると思います。当院でも炭酸ガスレーザーを使用します。小さな色が薄いものは、Qスイッチレーザーやピコレーザーでやる場合もあると思いますが、なかなか難しいと思います。 


他にはホクロ自体の質問もよくされるので、その質問にも答えます。
 

ホクロは予防できますか?

ホクロは良性の腫瘍ですので予防することはできません。体質改善などによって予防もできません。 

ホクロの悪性化を止める事はできますか?

悪性のホクロが出来はじめから悪性なのか、良性のホクロが途中から悪性になるのかはまだ議論されている最中で、結論がでていません。 

ホクロはどこにできますか?

全身どこにでもできます。悪性のホクロは、目や内蔵にもできることがあります。 

 

以上で、ホクロ除去ブログはおしまいです。ホクロ除去に悩んでいる方が多いと思いブログを作成しました。

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