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スギ花粉舌下免疫療法

2023年5月20日現在、全国的な希望者の急増に伴い、メーカーの生産が追い付かず出荷調整がかかっています。新規患者様を制限しております。ご希望の患者様は事前に当院に在庫の有無をご確認ください

花粉によるアレルギー症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど様々で私たちのQOL(生活の質)を低下させる大きな要因となっています。
スギ花粉症の完治も期待できる治療スギ花粉舌下免疫療法がおすすめです

スギ花粉舌下免疫療法について有効率治療方法について治療開始時期副作用治療の流れ治療の適応他の治療との違い事前の有効性他の薬との併用治療期間効果出現時期治療継続について費用について

 1. アレルゲン免疫療法について

減感作療法ともよばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、からだをアレルゲンに慣らし、アレルギーを和らげる治療法です。アレルギー症状のある患者のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています。
この治療法は、100年以上も前から行われている治療法です。

アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていますが、近年では舌下に投与する「舌下免疫療法」も行われています。

2. 有効率について

現在、花粉症を治すことができる唯一の治療法が免疫療法とされています。

ただし、全ての患者さんに効果があるわけではなく、治療をした患者さんの約2割が花粉症の治癒、約3割が大きく改善され花粉症薬の薬が激減した、約3割で症状はあるが改善された、約1~2割で治療効果がないというデータがあります(約8割の方に効果がある)。

3. 治療方法について

スギ花粉を抽出した薬剤(錠剤)を舌の裏に保持します。

1分間そのまま保持してから飲み込みます。

その後5分間はうがいや飲食を避けてください。

2週目以降は量を増やした薬剤を毎日舌下投与します。

初回の舌下投与のみ医療機関で行い異変がないか確認します。その後は、毎日ご自身での服用となります。

4. 治療開始時期について

スギ花粉の飛散する前後には、安全のため、治療を開始できません。

治療の開始が可能なのは、当院では5月のGW明け以降に治療開始としています

スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前からの治療が効果的といわれています。

5. 副作用について

薬剤は、スギ花粉から成分抽出されているため薬害はないと考えられています。

服用直後に強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こす可能性がありますが、これまでの国内外での実績からきわめて稀であり、一般的に服用される薬剤と同程度の安全性とも言われています。
軽い副作用(副反応とよびます)はあるため、治療については、ご自身にもよく理解していただく必要がありますが、医師の指示に沿って服用いただければ、安全な治療と言えます。

6. 治療の流れについて

  1. 来院・アレルギー検査
    診療時間内に、当院までお越しください。(午前診療は12時まで、午後診療は17時までのご来院をお願いしております)
    初回ご」来院後、スギ花粉へのアレルギーの有無を検査します(血液検査)。
    なお、他の病院で行った検査結果がありましたら、ご持参いただければ、検査を省略することがあります(時間が経過している場合は、再度検査をします)。
  2. 結果の報告
    約1週間後に検査結果が判明します。再度、来院していただき、結果を説明します。
  3. 最初の投与
    アレルゲン免疫療法について詳しく説明をします。治療の同意いただけた場合、初めての投与を行います(治療開始できる時期は、5〜12月の期間のみです)。
    投与後、副作用がないかを確認するため、30分、院内で経過観察します。副作用がなかった場合、自宅で継続しますが、最初の1週間は、少ない量で投与します。
    (午前診療は12時まで、午後診療は17時までのご来院をお願いしております)
  4. 再来院
    1週間後、再度受診していただきます。副作用のないことを確認し、問題なければ、通常の量で投与します。
    その後、月1回、定期的な通院していただきます。

 

当院で行っているアレルギー検査について

7. 治療適応について

スギ花粉症であることが大前提です。

当院では、採血検査で診断を行います。

スギ花粉症の確定診断があっても以下の場合などは、治療できません。

  • 妊娠されている
  • 近いうちに妊娠希望の場合
  • 重症喘息の場合
  • 癌の治療をしている
  • 重篤な心臓の病気がある
  • 免疫不全/免疫抑制剤を服用されている
  • 5歳未満
  • その他医師が治療継困難と判断した場合。

  • (高齢者の方も治療可能ですが、治療の効果がやや低いと言われています。)

 

8. 他の治療との違いについて

舌下免疫療法の大きな違いは、事前に治療を開始してスギ花粉症の症状が出ないように予防するという点です。

よく使われる飲み薬は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状を改善させるもので、スギ花粉の飛散する時期に使われます。

9. 事前の有効性について

残念ながら、今のところ事前に舌下免疫療法の効果があるかないかの判断はできません。約8割の方に効果がある反面、2割の方には効果が少ない、効果が出ないというデータがあります。

10. 他の花粉症の薬との併用について

免疫舌下療法の治療をしていても、他の花粉症のお薬は使用可能です。

症状にあわせてお薬を併用するのが一般的です。

当院では、花粉症に良く効く漢方薬の治療もおこなっております。

11. 治療期間について

長期間の継続治療が必要となります。まず、約2年ほど治療を継続して効果を確認する必要があります

その間で効果が出た患者さんには、計4~5年の治療が勧められています。

12. 効果出現時期について

免疫を変え体質を改善する治療のため、治療開始からすぐ効果を確認出来る治療ではありません。

初回服用から数ヶ月後のスギ花粉飛散期に大きな改善がみられる場合や2~3年後に改善がみられる場合など、効果が出るまでの期間は様々です。

1年目より2年目、2年目より3年目の効果が大きいというデータがありますので、焦らず治療していく事が必要です。

13. 治療継続時期について

3~5年治療を行えば、治療を中断しても効果が持続すると考えられています。

治療をやめて、1~2年後に症状が出てきた場合は、あらためて舌下免疫療法を行うと、効果が元に戻るといわれています。

海外では、他の雑草の花粉症などの治療薬もありますが、今のところ当院で治療出来るのは、スギ花粉のみです。

※ダニの舌下免疫療法は現在行っていません

14. 費用について

舌下免疫療法は大人から子どもまで治療可能で、健康保険が適用されます。

治療費は初回は保険適用(3割負担の場合)でアレルギー検査代含め4,000~5,000円ほどかかります。

その後の定期的な通院の費用は、診察代と薬局での薬代とを合わせて1か月あたり2,000~3,000円ほどです。

 

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:30

▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
※最終受付は終了時間の15分前となります。

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