コラーゲンピール
今日は「コラーゲンピール」について、できるだけ分かりやすく解説していきます。
最近よく聞くコラーゲンピールですが、「名前は聞いたことあるけど、実際どうなんだろう」と気になっている方、いらっしゃると思います。
診察の中でも、
「ピーリングなのに皮むけしにくいってどういうことなんですか?」
「本当に効果あるんですか?」
「副作用とか大丈夫なんでしょうか?」といったご質問をいただく機会が増えています。
それだけ注目されている治療なんだなと日々感じています。ただ一方で、この治療は「なんとなく良さそう」「ダウンタイムが少なそうだから」といったイメージだけで受けてしまうと、「思ったより変わらなかったな」と感じてしまうケースもある治療です。ここは正直にお伝えしておきたいです。美容医療はどれもそうですが、正しく理解して選ぶかどうかで満足度が大きく変わってきます。ですのでいいところだけではなくて、注意していただきたい点も含めて、なるべく偏りなくお話ししていきます。これから受けようか迷っている方が、「自分に合っているかどうか」を判断できるような内容にしていきますので、ぜひ最後まで聞いていただければと思います。
以下の内容はこちらのYouTubeでも解説しておりますので、ぜひご覧ください
まず結論からお伝えすると、コラーゲンピールは、正しく理解して選べば非常に満足度の高い治療です。実際に受けられた方の中でも、「肌のツヤが出た」「なんとなく若々しく見えるようになった」といった変化を感じる方は多いです。ただし一方で、すべての肌悩みに対して万能というわけではありませんし、「これをやれば一発で劇的に変わる」というタイプの治療でもありません。どちらかというと、肌全体の状態を底上げしていくような、積み重ね型の治療です。そのため、期待値の持ち方によって満足度が大きく変わる、という特徴があります。このあたりをしっかり理解していただくことが、コラーゲンピールをうまく活用するうえでとても大切なポイントになります。
コラーゲンピールとは
ではまず、コラーゲンピールとは何かというところからお話ししていきます。コラーゲンピールは、イタリアで開発された「PRX-T33」という専用の薬剤を使って行うピーリング治療です。美容医療の中でも比較的新しい概念の治療で、ここ数年でかなり注目されるようになってきています。一般的に「ピーリング」と聞くと、肌の表面の古い角質を剥がして、ターンオーバーを促す治療というイメージを持っている方が多いと思います。実際、従来のピーリングはそのように表面に作用して、角質を取り除くことで肌の入れ替わりをサポートするものが中心でした。ただ、コラーゲンピールは少し考え方が違います。表面をしっかり剥がすというよりも、肌のもう少し奥、いわゆる真皮に働きかけて、コラーゲンの生成を促していく治療なんですね。イメージとしては、「表面を整える」というよりも、「肌の内側からハリを引き出す」という方向性の治療になります。そのため、ピーリングという名前はついていますが、いわゆる「皮がボロボロむける」というタイプの治療ではありません。むしろ、表面へのダメージを抑えながら、内側にアプローチしていくというのが大きな特徴です。
その結果として、ピーリングでありながら皮むけが起きにくいという性質があります。もちろん、すべての方に全く起きないわけではなくて、体質やそのときの肌状態によっては、軽く皮むけが出たり、乾燥を感じたりする方もいらっしゃいます。ただ、従来のピーリングと比べるとかなりマイルドで、日常生活に支障が出るような変化は起こりにくい治療です。この「皮むけしにくいのに、しっかり効果を感じられる」という点が、コラーゲンピールの一番の特徴であり、他のピーリングとの大きな違いになります。従来のピーリングが合わなかった方や、ダウンタイムが心配でなかなか踏み出せなかった方にとっても、比較的取り入れやすい治療と言えると思います。
コラーゲンピールの仕組み
ではなぜそのようなことが可能なのか、仕組みを簡単に説明していきます。コラーゲンピールには主に3つの成分がバランスよく配合されています。この組み合わせが、この治療の特徴を生み出しています。1つ目がトリクロロ酢酸、いわゆるTCAです。これはもともとピーリングでも使われている成分で、しっかりとした作用を持っています。役割としては、コラーゲンを増やすスイッチを入れるようなイメージです。肌の奥、真皮に刺激を与えることで、線維芽細胞が活性化されて、コラーゲンの産生が促されます。その結果、肌にハリや弾力が出てくるという仕組みです。ただ、このTCAという成分は本来、使い方によっては皮膚を強く剥がす作用もあります。そこで重要になってくるのが2つ目の成分、過酸化水素です。
これは少しイメージしにくいかもしれませんが、TCAの働きをうまくコントロールしてくれる役割があります。強すぎる剥離作用を抑えながら、コラーゲンを増やすという良い部分だけを引き出すような働きをしてくれます。いわば「ブレーキとサポート」を同時に担っているような存在です。そして3つ目がコウジ酸です。これは美白成分としても知られている成分で、シミやくすみに関わるメラニンの生成を抑える作用があります。メラニンを作る酵素の働きを抑えることで、色むらの改善や透明感の向上にもつながっていきます。ですので、単にハリを出すだけでなく、肌全体のトーンを整える効果も期待できます。このように、強い作用を持つTCAを単独で使うのではなく、過酸化水素で安全性を高めながら、コウジ酸で美白効果もプラスする。この3つの成分のバランスによって、無理に皮膚を剥がすことなく、内側から肌の状態を整えていくことができるわけです。その結果として、「皮むけしにくいのにハリやツヤが出る」という、一見すると少し不思議に感じるような特徴が生まれています。これがコラーゲンピールの仕組みの大きなポイントです。
コラーゲンピールの効果
では実際にどのような効果が期待できるのかというと、まず分かりやすいのがハリとツヤです。肌の内側からふっくらするような変化を感じる方が多いです。それに加えて、小じわの改善、毛穴の引き締め、くすみの改善、軽い色素沈着などにも効果が期待できます。ただしここで大事なのは、レーザーのように一回で大きく変わるというよりも、全体的に肌の状態を底上げしていくようなイメージの治療です。このイメージを持っておくことがとても大切です。
コラーゲンピールはどんな施術?
施術自体は比較的シンプルで、薬剤を塗布してマッサージするようになじませていきます。施術中は少しピリピリとした刺激やほてりを感じることがありますが、強い痛みというよりは軽い刺激という印象の方が多いです。時間もおおよそ30分程度で終わることが多く、比較的受けやすい治療です。
コラーゲンピールの副作用
副作用についても正直にお話ししておきます。施術中のピリピリ感や、施術後の軽い赤みが出ることがあります。赤みは通常1日から2日程度で落ち着くことがほとんどです。また乾燥を感じやすくなる方もいます。ここで大事なのは、「全くノーリスクの治療ではない」ということです。ただし、日常生活に大きな支障が出るようなダウンタイムは比較的少ない治療と言えます。
コラーゲンピールが向いている人、向いてない人
ではどんな方に向いているかというと、肌のハリやツヤが気になる方、くすみが気になる方、小じわが気になる方、ダウンタイムをあまり取りたくない方には非常に相性が良いです。また、ニキビ跡の色素沈着や肌のごわつきが気になる方にも向いています。一方で向いていないケースもあります。例えば濃いシミを一回でしっかり取りたい方や、深いシワを改善したい方は、レーザーや他の治療の方が適している場合があります。ここは非常に大事なポイントで、目的によって治療を選ぶ必要があります。
回数
回数についてですが、1回でも肌の変化を感じる方はいますが、一般的には2〜3週間おきに5回程度行うことで、より安定した効果が期待できます。その後は1〜2ヶ月に1回のメンテナンスを行うことで、良い状態を維持しやすくなります。
まとめ
最後にまとめです。コラーゲンピールは、皮むけしにくいピーリングでありながら、肌の内側にアプローチしてハリやツヤを引き出す治療です。ダウンタイムが少なく受けやすい一方で、すべての悩みに万能なわけではありません。自分の肌の状態や目的に合っているかどうかが非常に重要です。気になった方は一度相談してください。
- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
- TEL
- 0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください - 住所
- 〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33 - 最寄駅
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