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ハイフ(HIFU)について

[2022.12.21]

こちらの内容は動画でも解説しております。

ハイフとは高密度焦点式超音波の略称で、超音波を虫眼鏡のように当てることにより摩擦熱が肌の深部の組織を引き締めてくれるものです。これによって肌の引きしまりが起きます。

ハイフの効果

ポイントは表面の皮膚をやけどさせずに、熱で肌の内側から引きしめるという事です。熱を当てる場所を少しづつずらして、熱のスポットをたくさん当てていきます。

熱の届く深さを変えていくことにより顔は凹凸がありますので、どこに効かせるかを変えながら照射していきます。具体的には顔の筋膜を引き締めたり、そのうえの脂肪を壊したりして顔の引きしめを行います。それによりたるんだ組織が引き締まり、たるみの治療が期待できます。たるみの治療だけではなく、小顔になる効果も期待できます。それは、熱のスポットを当てることにより周囲のコラーゲンも引き締まり横だけでなく、縦の方向にも引き締まるのが期待できます。脂肪層が破壊されることにより、脂肪が減り小顔につながります。

しわにも効果あり

また一部のシワにも効果が期待できます。シワには表情ジワちりめんジワたるみジワなどがあります。

表情ジワは日頃の表情のくせがシワとなって定着することでできるものです。例えば、顔をしかめた時に眉間にできる線や、目を大きく開いた時におでこにできる線のことです。

ちりめんジワは、乾燥によるうるおい不足などが原因で発生する、比較的浅いシワのことです。例えば口のまわりにできるシワなどです。

たるみジワは、肌の奥にある「真皮」の機能が衰えることによって引き起こされます。年齢を重ねるにつれて、肌のハリや潤いを保つコラーゲンが徐々に減少し衰えることが原因です。コラーゲンが減少すると、肌を支えることができず、弾力が失われてしまいます。そのため、深い溝がそのまま元に戻らず、肌の奥の方でシワになってしまいます。有名なものには、ほうれい線やマリオネットラインなどがあります。

このたるみジワにハイフの効果が期待できます。

コラーゲンがつくられボリュームアップすることで肌の張りがでて改善したり、たるみを改善することで、深くなったシワを浅くすることができます。

医療用ハイフがおススメ

今までの話しは医療用ハイフの話しです。エステで使われているハイフは安いかもしれませんが、出力が弱いのと皮膚の浅い層までしか届かないので、効果が弱いです。やるなら絶対に医療用ハイフがおすすめです。医療用ハイフの中でも、色々な機械があります。

ウルトラセルQプラスの特徴

当院では、ウルトラセルQプラスという医療用ハイフを採用しています。最大の特徴は、トランスデューサーが豊富で、どこの深さをターゲットにするのかを選べたり、広範囲に打てたりできる点です。トランスデューサーというのは、機械の先端についており、それを変える事により効果の深さを選べたり、ウルトラセルQプラスリニアといって点状ではなく線状にうつ事もできます。

顔は凹凸があり、部位ごとに筋膜の深さが異なります。照射の難しい部位もあるため、1.5mm2mm3mm4.5mmと深さを変えてうつことができます。これが豊富にある方が、効果が高くなります。

ウルトラセルQプラス リニアファーム

また、先ほど話したようにリニアは点ではなく線状に打つことができます。脂肪層まで届く強い熱エネルギーを点ではなく、線状で照射できる特殊な設計のため、1回の照射に面として広範囲に照射できます。それにより脂肪燃焼に効果を発揮します。当院ではこの効用をいかして、あご下、特に2重あごに悩まれる方に提案しております。

 

いつ頃やった方がいいですか?

やりどきはたるみが少し気になってきた人です。具体的には、目元や目尻がたるんできている方やたるみによるほうれい線マリオネットラインが気になる方。フェイスライン頬のもたつきを改善したい方二重アゴが気になる方などです。30代半ば以降の方になると思います。逆にこめかみ・ホホの下のくぼみが強い人にはお勧めいたしません。メンテナンスすることによりたるみ予防ができます。

 

ハイフの注意点

一番は神経損傷のリスクです。当院ではそのリスクを避けるため、打つ場所を明確に定めております。他には、やけどやむくみ内出血などがありますが、いずれも軽症の事がほとんどです。

妊娠中や授乳中の方には施術は行っておりません。

施術後に乾燥する方もいらっしゃるので、施術後は保湿をしっかり行ってください。

ハイフの効果期間ですが、顎下のリニアではない部位は、3から6か月が目安になります。

6カ月に1度で効果的

ハイフによって一度引きしめられた筋膜は、基本的にはひきしまったままですが、歳を重ねるとまたたるみがでてくるので、徐々にはたるんできます。なので、再度行う場合は間隔としては6か月間あけてください。効果を実感するのは、施術後すぐに効果がでる方もいらっしゃいますが、1か月くらいしてから効果が出現する方もいらっしゃいます。施術から3か月くらいまでにコラーゲンなどが生成されるため、肌が引きあがっていきます。

リニアについては、脂肪燃焼させる効果なので、1回でも効果ありますが、逆に2週間に1度3回繰り返し行うのが効果的です。痛さについては、顔の部分は痛みが少ない事が多いです。顎下のリニアについては、痛みが強く出る方もいらっしゃいます。もちろん個人差があります。

最後に

 

という事で、ハイフについて話しましたがエステ用ハイフは医療用ハイフとは違い出力が弱いため、選ぶなら医療用ハイフ一択です。当院では、看護師や専門のカウンセラーによる事前カウンセリングによって患者様のご希望をしっかりと聞き、ご要望に合った施術の提供を行っております。たるみやたるみによるシワが気になっている方は相談してみてください。

この記事を執筆した人
生垣英之
生垣英之

信州大学皮膚科 入局
佐久総合病院皮膚科
信州大学皮膚科
長野赤十字病院皮膚科(科長)
大宮皮膚科クリニック院長
こだま皮膚科院長
古河いけがき皮膚科 開院

皮膚科診療歴20年以上。年間3万人以上の診察を行い地域医療に貢献。YouTubeでは皮膚科疾患について詳しく解説をしています。

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:30

▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
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