メニュー

【子ども・大人も注意】ほっぺが赤い?それ、りんご病かも!原因・症状・治療法をまとめてご紹介!

[2025.05.21]

①はじめに

今回は2025年5月現在、患者数の増加に伴い一部で流行警報が発令されているりんご病について詳しく解説していきます。

以下の内容はこちらのYouTubeでも解説しています。よろしければご覧ください。


警報レベルでの増加は6年ぶりとのことで、私のクリニックでも、最近よく目にする機会が多いなあと感じます。りんご病って聞くと、なんだかかわいい名前ですよね。正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」って言うんですが、やっぱり「りんご病」のほうが親しみやすいですよね。その名のとおり、子どものほっぺたが、まるで真っ赤なりんごみたいにポッと赤くなるのが特徴です!原因は「ヒトパルボウイルスB19」っていうウイルス。咳とかくしゃみのしぶきに乗って、空気中からうつってしまいます。特に春から初夏にかけて、保育園とか学校で流行りやすいんですよ。症状は、最初ちょっと熱が出たり、体がだるかったり、風邪みたいな感じから始まります。それが落ち着いたころに、赤いほっぺたや体に発疹が出てきます。
この「ほっぺた真っ赤!」っていうのが、りんご病の最大の特徴ですね!ちなみに、発疹が出るころには、もう人にうつす力は弱くなってるので、そこまで心配しなくても大丈夫です。たいていは自然に治る病気ですが、妊婦さんや免疫が弱っている方は、ちょっと注意が必要です。

②「りんご病の症状」

さて、ここからは「りんご病の症状」について、もう少し詳しくお話ししていきます!りんご病は、いきなりほっぺたが赤くなるわけじゃないんです。最初は、ほんとに風邪みたいな症状から始まります。たとえば、「なんかだるいな〜」とか、「微熱があるかも?」みたいな感じ。咳が出たり、鼻水が出たり、軽い風邪と区別がつかないことが多いんですね。そして、この体調不良のピークを過ぎたころ。
いきなり、ぱぁっと両ほっぺたが赤くなります!この赤み、境目がはっきりしていて、まるでほっぺたにりんごを貼ったみたい。ここが「りんご病」って呼ばれる理由なんですね!他に言われるのが、ほっぺたを平手打ちされたような赤みがでるとも言われています。さらに、腕や足なんかにも、網目状の赤い発疹が出てきます。
でも、この発疹、そんなにかゆみが強いわけではなくて、だいたい1週間くらいで自然に消えていきます。大事なポイントは、ほっぺたや体に発疹が出ているこのタイミングでは、もうウイルスをうつす力はかなり弱くなっているということ!
だから、見た目はびっくりするかもしれませんが、まわりの人をすごく心配する必要はないんです。

③「りんご病の原因(ウイルスや感染経路)」

では次に、りんご病の「原因」について見ていきましょう!りんご病の原因は、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスです。ちょっと難しい名前ですけど、覚えなくても大丈夫です!とにかく、「ウイルスが体に入ってくることで起こる病気」だとイメージしてください。感染するタイミングは、実は、最初に風邪っぽい症状が出ているときなんです!この時期、咳やくしゃみでウイルスが空気中に広がって、それを吸い込んでしまったり、ウイルスがついた手で鼻や口を触ったりすることでうつってしまいます。なので、りんご病って、すごくふつうの生活の中で感染することが多いんですね。たとえば、保育園、幼稚園、小学校、職場、家の中など、どこでも広がる可能性があります。発疹が出てからは、ほとんどうつさないので、顔が赤くなってからはそこまで心配しなくてOKです!感染を完全に防ぐのはなかなか難しいんですが、手洗いや咳エチケットを心がけるだけでも、感染リスクはぐっと減らせます。
小さな心がけが、みんなを守ることにつながりますよ!

④「りんご病の診断」

さて、ここからは「りんご病の診断」についてお話ししていきます!りんご病は、特別な検査をしなくても、見た目の特徴から診断できることが多い病気です。やっぱりポイントは、あの「ほっぺたがぱぁっと真っ赤に染まる」っていう独特の発疹ですね!あとは、あまりかゆみがない事が多いです。これを見たら、りんご病の可能性を考えます。さらに、腕や足に網目状の赤い発疹が広がっている場合は、りんご病の可能性がかなり高くなります。特に、風邪っぽい症状のあとにこういった皮膚の症状がでてくれば、ほぼ間違いありません。基本的には、問診と診察だけで診断がつきますが、もしどうしても診断が難しいときや、妊婦さんなどリスクが高い方の場合は、血液検査を行うこともあります。血液検査では、「ウイルスに感染しているかどうか」や「過去にかかったことがあるか」を調べることができるんですよ。でも、ほとんどの方は、特別な検査を受けなくても大丈夫。自然に経過を見ていく形になることが多いです!もし、似たような発疹が出たけど、りんご病なのか不安だなぁというときは、
早めに皮膚科や小児科を受診して相談してみてくださいね!

⑤「りんご病の感染時期・流行しやすい季節」

ここからは、「りんご病が流行りやすい時期」についてお話ししていきます!りんご病は、1年じゅういつでもかかる可能性はあるんですが、特に流行しやすいのは春から初夏、つまり4月から6月ごろなんです!この季節は、気温も上がってきて、みんな活動的になりますよね。学校行事や遠足なんかも多いので、人が集まる機会が増えて、ウイルスが広がりやすくなるんです。でも、実は年によっては秋ごろ、たとえば9月や10月に小さな流行が見られることもあります。ですので、「春じゃないから大丈夫!」と油断しないことも大事ですね。りんご病は、感染しても最初は風邪みたいな症状しか出ないので、流行っていることに気づきにくいのがちょっとやっかいなところ。学校や保育園で「りんご病が出ていますよ〜」っていう連絡があったら、ちょっと意識して体調をチェックしておくと安心です。特に、妊娠中の方や、免疫力が落ちている方がまわりにいる場合は、早めに対策をとっておくといいですね。

⑥「りんご病は重症化するの?リスクが高い人」

さてここからは、「りんご病って重症化することがあるの?」というところについてお話ししていきます!まず結論から言うと、ふつうの健康な子どもや大人がりんご病にかかっても、ほとんどの場合は自然に治ります!なので、そんなに心配しすぎなくて大丈夫です!でも、ちょっと注意が必要なケースもあります。
まずひとつめは、妊娠中の方です。特に妊娠の初期から中期にかけて感染すると、赤ちゃんに影響が出る可能性があるので、注意が必要になります。もうひとつは、免疫力が落ちている方や、血液の病気(たとえば貧血の一種など)を持っている方です。こういう方は、ウイルスの影響で貧血がひどくなったり、症状が重く出ることがあるんですね。また、大人がりんご病にかかると、関節に痛みが出ることがあるのも特徴です。手首やひざなど、関節が腫れたり、動かしにくくなったりすることもあるんですよ。なので、健康な方はそこまで怖がらなくてもいいですが、
妊婦さんや体調に不安がある方は、ちょっとだけ慎重に対応していきましょうね!こういった症状が出た場合も、ほとんどは自然に回復しますが、心配なときは早めに医療機関を受診しましょう!

⑦「りんご病の治療と対応方法」

ここからは、「りんご病にかかったとき、どう治療していくのか?」についてお話ししていきます!まず結論からお伝えすると、りんご病には特別な治療薬はありません!
ウイルスに対するお薬がないので、基本的には自然に治るのを待つことになります。じゃあ、どうやって過ごしたらいいの?って思いますよね。ポイントは、「しっかり休んで、体の回復をサポートする」ことです!たとえば、熱が出たときは無理をせず、十分な睡眠をとること。汗をかいたら着替えをして、こまめに水分補給をすること。
こういう基本的なケアが、とっても大切なんです。発疹が出ているとき、もしかゆみが強い場合には、皮膚科でかゆみ止めのお薬を使ったり、保湿ケアをしたりすることもあります。また、大人で関節の痛みが出ている場合には、痛みを和らげるお薬を使うこともありますが、これも時間とともに自然におさまっていくことがほとんどです。大切なのは、「あわてないこと」!症状に合わせて、落ち着いて体をいたわっていきましょう。

⑧「日常生活での注意点(感染予防策)」

では最後に、日常生活でできる「りんご病の感染予防」についてお話しします!まず、何より大切なのが手洗いです!外から帰ったときや、食事の前には、石けんを使ってしっかり手を洗いましょう。手についているウイルスをしっかり洗い流すだけでも、感染のリスクはぐっと下がります。そして、咳エチケットも大事です!
咳やくしゃみをするときは、手ではなく肘で口をおさえるようにしましょう。
これだけで、まわりにウイルスを広げるのを防ぐことができます!あとは、体調が悪いときは無理をせず、しっかり休むこと。免疫力を高めておくことも、感染予防にはとても大切なんですよ。小さな心がけで、自分もまわりの人も守ることができます!
ぜひ、今日からできることを意識してみてくださいね!

【まとめ】

ここまで、りんご病について詳しくお話してきました!りんご病は、子どもに多い病気ですが、ふつうは自然に治ることがほとんどです。発疹が出たときには、もう人にうつす力は弱くなっているので、必要以上に怖がる必要はありません!ただ、妊婦さんや免疫が弱っている方は、注意が必要です。体調に不安があるときや、感染が心配なときは、早めに医療機関に相談することをおすすめします。そして、日ごろから手洗いや咳エチケットを心がけること。これが、自分を守るだけでなく、大切なまわりの人を守ることにもつながります!もしご自身やご家族のことで不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。今日のお話が、皆さんの安心につながればうれしいです!最後までご覧いただき、ありがとうございました!

小児によくみられる皮膚疾患はこちら(https://ikegaki-hifuka.com/?p=1084

院長
生垣 英之
診療内容
一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
TEL
0280-31-1217
※自由診療予約はweb予約をご利用ください
住所
〒306-0003
茨城県古河市緑町54-33
最寄駅
JR宇都宮線古河駅

診療時間

診療時間
9:30~13:00
14:30~18:30

▲:土曜午前の診療時間は、9:00~13:00
★:土曜日午後は、14:00~17:30(完全予約制)の手術、レーザー治療
※受付開始は、診療開始30分前(平日は9:00から、土曜日は8:30からです。)
※最終受付は終了時間の15分前となります。

休診日 木曜 日曜日 祝日

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME