【春の肌荒れ】急に化粧品が合わない…それ花粉かもしれません。花粉皮膚炎とは?症状と対策を皮膚科医が解説
こんにちは。茨城県古河市で皮膚科・美容皮膚科を開業しています、医師の生垣英之です。春が近づくと、外来で本当に増えてくる相談があります。それが、「なんだか最近、顔がかゆかったり、急に赤くなって、ヒリヒリするようになりました」とか「今まで使っていた化粧品が、急に合わなくなった気がします」こういったお悩みがすごく増えてきます。春が近づいて急にこのような症状が出てくる、それが毎年続いている、こうした症状、実はですね。花粉が原因の肌トラブルであることが、かなり多いんです。
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花粉というと、どうしても・くしゃみ・鼻水・目のかゆみ。こういった「花粉症の症状」を思い浮かべる方がほとんどだと思います。「鼻や目の病気でしょ?」「皮膚には関係ないんじゃないの?」そう思われる方も多くて、花粉が原因だとお話しすると驚かれるのですが、実は皮膚も、ちゃんと花粉の影響を受けているんです。特に春は、気温の変化が大きかったり、空気が乾燥しやすかったりして、肌の調子が不安定になりやすい時期です。そのタイミングで花粉が大量に飛ぶことで、肌が刺激に耐えられず、かゆみや赤み、ヒリヒリ感といった症状が出やすくなります。

今日はですね、まず「なぜ花粉で肌が荒れやすくなるのか」その理由を分かりやすくお話しして、さらに「春の肌トラブルを防ぐために、今日からできる対策」についても、皮膚科医の立場から丁寧に解説していきます。難しい専門用語はできるだけ使わずにお話ししますので、ぜひ最後まで見ていただけたら嬉しいです。ではまず、なぜ花粉で肌が荒れてしまうのか?」ここについてお話しします。
ポイントになるのは、肌のバリア機能です。私たちの肌って、実はとてもよくできていて、本来は・外からの刺激・細菌やウイルス・乾燥。こういったものから肌を守るための、“バリア”の役割をしっかり持っています。このバリアがきちんと働いていると、多少の刺激があっても、肌は簡単には荒れません。ところがですね、春になると、このバリア機能が弱くなりやすい条件が、いくつも重なってしまいます。
具体的には、・空気がまだ乾燥しやすい・朝晩と日中の気温差が大きい・花粉が大量に飛んでいるなどの状態です。この環境が続くことで、肌の表面は少しずつダメージを受けて、守る力が一気に落ちてしまうんです。バリアが弱くなった状態の肌は、例えるなら「ドアや窓が開きっぱなしの家」みたいなものです。そこに花粉が付着すると、肌は「これは異物だ!」「危険なものが来た!」と過剰に反応してしまいます。その結果、・赤みが出る・かゆくなる・ヒリヒリするといった炎症の症状が出やすくなります。特に多いのが、・目のまわり・口のまわり・頬のあたりです。この部分はもともと皮膚が薄く、バリア機能も弱くなりやすい場所なんです。
「毎年この時期になると、目のまわりだけ荒れる」「口のまわりが赤くなって治らない」こういう方は、花粉による影響を強く受けている可能性があります。ですので、「花粉が直接皮膚にくっついて、炎症を起こしている」そうイメージしてもらうと、とても分かりやすいと思います。次に、春に多い、花粉による肌トラブルの症状についてお話しします。この時期、外来で本当によく見るのが、顔がムズムズとかゆくなる・なんとなく違和感が続くといった症状です。「強いかゆみではないけど、ずっと気になる」「触りたくなってしまう」こういう訴え、かなり多いですね。
それから、・顔の赤みがなかなか引かない・朝より夕方の方が赤くなっている。こういったケースもよくあります。さらに、・洗顔をしたときにヒリッとしみる・化粧水をつけた瞬間、ピリピリする。今まで問題なく使えていたスキンケアなのに、急に合わなくなったように感じる方も多いです。他にも・ニキビが急に悪化した・いつもより治りが悪い。などの相談も、この時期は増えてきます。
そしてもうひとつ、・顔全体が粉をふいたように乾燥する・メイクが浮く、ヨレる。といった乾燥症状も、花粉の時期にとても多いですね。こうした症状が重なって、「なんとなく肌の調子がずっと悪い」と感じている方も少なくありません。中には、「花粉症の自覚はないんですけど…」「鼻水もくしゃみも出ていません」とおっしゃる方もいます。でも実はですね、鼻や目に症状がなくても、皮膚だけ反応するというケース、決して珍しくありません。皮膚は、花粉が直接触れる場所なので、体の中でも一番最初に影響を受けやすいんです。ですので、「花粉症じゃないから関係ない」と思わずに、春にこうした症状が出ている場合は、花粉による肌トラブルの可能性もぜひ一度、考えてみてほしいなと思います。
どう対策すればいいのか。ここからは、今日からすぐ実践できるお話をしていきます。花粉による肌トラブルは、ちょっとした意識の違いで、悪化を防げることが多いです。今日はポイントを、3つに分けてお話しします。キーワードは、「つけない・落とす・守る」この3つです。まず1つ目、花粉を“つけない”対策です。外出するときは、・マスク・メガネこれだけでも、顔に直接付く花粉の量は、かなり減らせます。「それだけで変わるんですか?」と聞かれることもありますが、実際、かなり違いが出ます。
特に目のまわりや頬は、花粉が付きやすい場所なので、物理的にガードすることはとても大切です。あと、意外と見落とされがちなのが、髪の毛です。花粉は、洋服だけでなく、髪の毛にもたくさん付着します。外から帰ってきたときに、何気なく髪を触って。その手で顔を触ってしまうと、その花粉をそのまま顔にこすりつけてしまうことになります。ですので、・帰宅したらすぐ顔を触らない・まず先に手を洗うこの順番、ぜひ意識してみてください。
次に2つ目、花粉を“落とす”対策です。ここで一番注意してほしいのが、洗いすぎないことです。「花粉をしっかり落とさなきゃ」と思って、ついゴシゴシ洗顔してしまう方、本当に多いです。でも実は、それが逆効果になることも少なくありません。強くこすってしまうと、肌のバリア機能が壊れて、かえって花粉の刺激を受けやすくなってしまいます。おすすめなのは、・しっかり泡立てて、泡でやさしく洗う・熱すぎない、ぬるま湯を使う・洗顔は朝と夜の1日2回まで。この3つです。洗顔後の感覚も大事で、「スッキリした!」よりも、「つっぱらないな」これを基準にしてみてください。
そして3つ目、肌を“守る”対策です。春はですね、実は攻めのスキンケアは一旦お休みした方がいい季節なんです。・ピーリング・レチノール・高濃度のビタミンCこういった成分は、調子のいいときにはとても効果的ですが、花粉の時期には刺激になることもあります。肌が荒れているときは、「効かせるケア」よりも、「守るケア」を優先しましょう。そのためには、・低刺激・シンプルな成分・しっかりとした保湿。この3つを意識してみてください。保湿の仕上げとして、ワセリンなどでうすくフタをするのも、かなり有効です。ベタベタ塗る必要はなく、「うすく伸ばす」これがポイントです。
最後に、皮膚科を受診した方がいいサインについてお話しします。花粉の時期の肌荒れって、「もう少し様子を見ようかな」「そのうち治るかも」と、つい我慢してしまう方が多いんですね。でも、次のような状態が続いている場合は、ぜひ一度、皮膚科に相談してほしいと思います。たとえば・市販薬や保湿を続けているのに、なかなか良くならない・赤みやかゆみが数日たっても落ち着かない・むしろ、少しずつ悪化している気がする。こういう場合は、肌の炎症がしっかり起きている可能性があります。
また、・メイクをするたびにヒリヒリしみる・化粧水や洗顔が毎回つらい。こうした症状が出ている場合も、無理をしないでください。それから、・毎年、春になると同じ症状を繰り返している・「今年もまたこの時期か…」と思い当たる。こういう方は、花粉による肌トラブルが慢性化していることもあります。こうしたケースでは、自己判断でケアを続けるよりも、皮膚科で一度きちんと整えた方が、結果的に早く楽になることが多いです。花粉による肌荒れは、早めに対応すればするほど、長引きにくいという特徴があります。
「もう少し我慢しよう」ではなく「今のうちに整えておこう」この意識がとても大切です。春の肌トラブルで悩んでいる方は、どうか無理をせず、早めに皮膚科を頼ってくださいね。春は、気持ちのいい季節でもありますが、肌にとっては、実はかなり過酷な時期です。「なんとなく調子が悪いな」そう感じたら、それは肌からのサインかもしれません。今日お話しした内容が、春の肌トラブルで悩んでいる方の少しでもヒントになれば嬉しいです
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- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
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