「皮膚の老化を招く!?食べてはいけない食べ物4選」
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こんにちは
今回は、みなさんが普段なにげなく口にしているものの中に、肌を老化に招きかねない食べ物があるのはご存知でしょうか。
今回はそんな肌が老化を起こしやすい、食べてはいけない食べ物4選を話したいと思います。
まずひとつ目はポテトチップスです。
これが美味しいんですよね。ちなみに私はしあわせバター味が好きです。これがなんで肌に悪いかを説明していきますね。
糖とタンパク質がむすびついて化学反応をおこし体から排出することが難しい終末糖化産物ができます。
この終末糖化産物の事を(Advanced Glycation Endproducts)略してAGEと言います。
まあ、劣化したタンパク質のなれの果てです。その1種であるアクリルアミドと言う成分があり、これが発がん性物質を含んでいますし、老化の原因になります。残念ながらポテトチップスには、アクリルアミドが大量に入っています。
肌の老化というとシミやシワを想像されると思います。皆さんはコラーゲンという言葉を聞いた事があると思います。
コラーゲン線維は、体内にあるタンパク質のおよそ30%を占めます。肌にも、ものすごく関係があり、肌の弾力性や柔軟性に重要な役割を果たしています。
AGEによりコラーゲン繊維が劣化することにより、シミやシワやたるみが増える原因になります。だから、ポテトチップスは肌に良くないのです。
2番目は唐揚げなどの揚げ物です。
動物性脂肪食品を高温で加熱してあるものには、AGEが大量に発生します。
タンパク質と糖質を含む食材を加熱すると褐色になりますが、これらはすべてメイラード反応と言います。
玉ねぎを炒めて茶色になったり、ホットケーキを焼いても茶色になりますよね。これがメイラード反応です。
メイラード反応が起こるとAGEが大量に発生します。唐揚げも茶色に揚がりますので、AGEが発生します。ステーキや焼肉も焦げ目をつけて焼くと、AGEが大量に発生します。
先程言ったように、コラーゲン繊維にAGEが結合すると肌の老化を進めます。コラーゲン線維を構成する3本のタンパク質の線維は、「生理的架橋」と呼ばれるものでつながっています。
この生理的架橋はコラーゲン線維の弾力と張力を保つうえで大事な役割を果たしています。AGEが結合すると弾力と張力が得られなくなってしまうのです。そうすると、当然肌にシミ・シワ・たるみがでてきてしまうというわけです。
焼肉やステーキなどは焦げ目がつかないように焼けばAGEの発生が少なくなると言われています
3番目はベーコン・ソーセージなどの加工肉です。
そもそも加工肉に発がん性が言われているのは有名な話しだと思います。加工肉にしていく工程でAGEが増えていきますし、ソーセージやベーコンなどは焼いて食べる事が多いので、焦げ目がつきます。
そうするとAGEが大量発生するという事です。
4番目は甘いジュースです。
清涼飲料水のペットボトルの裏に成分表がありますよね?そこに異性化糖とかブドウ糖果糖液糖などが書いてあると思いますが、これが先程から言っているAGEを増やしてしまうのです。
異性化糖は、ブドウ糖と果糖を主成分とする液状糖というものです。
異性化糖製品には果糖含有率が50%未満のブドウ糖果糖液糖、50%以上の果糖ブドウ糖液糖、そしてブドウ糖果糖液糖あるいは果糖ブドウ糖液糖に10%以上の砂糖を加えた砂糖混合異性化液糖があります。
色々難しい字がでてきますが、要するにこの異性化糖がAGEを増やしてしまうのです。
なんでここを詳しく話したかというと、名前を色々と変えて入っているからです。ペットボトルの裏をみるとこのどれかが入っていることが非常に多いです。
異性化糖は、ドレッシングや焼肉のたれにも入っています。色々なものに入っているため、確認してみてください。
果糖を食事や飲み物で摂取すると、消化酵素に分解されることなく、そのままの形で腸から吸収されます。果糖が血液中に入ると、大部分は直接体内の細胞へ送り込まれます。
ブドウ糖に比べ10倍以上のスピードで大切なタンパク質や脂肪を糖化させ、たくさんのAGEを作り出します。
一部の果糖は肝臓に入り、肝臓内の酵素の働きでグリセリドという中性脂肪やブドウ糖に変わります。
グリセリドは脂肪細胞にどんどん運ばれますから肥満の原因の一つになります。肥満はそもそも健康に良くないし、美容の大敵ですよね。
果糖は当然、フルーツにも入っていますが、フルーツは食物繊維もあるし他にもミネラルがたくさん含まれているため、適量であれば問題ないです。むしろ適量を食べてください。
適量というのは1日200gが推奨されていて、100gだとバナナ1本、みかん1個、りんご半分、キウイ1個、なしやグレープフルーツは半分などです。可能であれば組み合わせて食べてみるのがいいと思います。
今まで、AGE,AGEと言ってきましたが、AGEにはたくさんの種類があり、良いものと悪いものがあります。今までの話しは、悪いものの話しになります。AGEは食べ物から接種したら全部体内に残るわけではありません。
90%が体外に排出され、10%が血液に残り、7%くらいが体内に残ると言われています。では、対策としてはどうすればいいかというと高血糖の状態で、血液のタンパク質と結合するとよくないのです。なので、高血糖の状態にしないということが大事になります。
まずは先程言った食べ物を極力さけて低GI食品を選ぶというのがいいと思います。低GI食品とは何でしょうか?となると思いますので、説明しますね。GIは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。
食品ごとにGI値が設けられていまして、GI値が低い食品は血糖値の上昇を穏やかにします。なので、低GI食品を選んでいきましょう。具体的には、大豆食品やカリフラワー、さつまいも、そば、りんご、バナナなどです。
もちろん今言った食べ物だけ食べるのは難しいですよね。ただ、頑張ってポテトチップスと甘いジュースは少量にしましょう。肉やソーセージはできるだけ、揚げたり、焼いたりを避け、茹でたり、煮たりする。
魚に関しては、焼いてもそこまでAGEは増えませんので焼き魚はOKです。
ただし、揚げるのは極力ひかえましょう。それでも揚げ物食べたい時ありますよね?そのときは、クエン酸と一緒に食べるとAGEが少なくなると言われています。
なのでクエン酸が多く含まれているレモン汁をかけて食べてみてはいかがでしょうか。
そこまで味の妨げにならないと思います。あと食事の食べる順番ですが、これは知っている方が多いとは思いますが、食物繊維の多いものから食べるのがいいです。サラダや汁物などから食べ始めましょう。
あと食物繊維がたくさん含まれているものを食べる。空腹時に甘いものを食べるのは、高血糖になりやすいので、控えましょう。甘いものは食後に食べましょう。ちなみに私は甘いものが大好きです。
なので、なるべくサラダをたくさん食べ、そのあとにチョコレートやアイスを食べるように心がけています。
まとめです。肌に悪い食べ物4つは、ポテトチップス、揚げ物、加工肉、甘いジュースです。食生活を見直し、美肌になりましょう。

信州大学皮膚科 入局
佐久総合病院皮膚科
信州大学皮膚科
長野赤十字病院皮膚科(科長)
大宮皮膚科クリニック院長
こだま皮膚科院長
古河いけがき皮膚科 開院
皮膚科診療歴20年以上。年間3万人以上の診察を行い地域医療に貢献。YouTubeでは皮膚科疾患について詳しく解説をしています。
- 院長
- 生垣 英之
- 診療内容
- 一般皮膚科、美容皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科
- TEL
- 0280-31-1217
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