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蕁麻疹の意外な原因トップ10!

[2024.08.27]

こちらのブログの内容は以下のYouTubeでも解説しております

はじめに

皆さんじんましんっていう病気は聞いたこともあるかたも多いのではないでしょうか?じんましんとは皮膚の一部が突然に赤く虫に刺されたようにくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。イラクサという植物があり、イラクサの漢名は蕁麻と言います。そのイラクサの葉に触れると同様の皮膚症状が起こることから蕁麻の皮疹つまり蕁麻疹と呼ばれるようになったと言われています。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じがすることもあります。赤みやブツブツなどの皮疹は数十分から数時間以内に消える事が多く、肌に赤い膨らみが出て、病院に行こうと思ったらついた頃には消えていてびっくり!という経験がある方もいるのではないでしょうか?ほとんどが数時間以内に消えるものですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあり、症状が激しい場合には次々と新しい皮疹がでてきて、常に皮疹が現れているように見えることもあります。じんましんは5人に1人が、一生に一度は経験することがあるといわれています。なかなか頻度の高い病気だと感じませんか?
じんましんって困りますよね~。このタイトルをクリックしたということは、皆さんいままで蕁麻疹で困ったことがあるか、身近な方に症状がでて、どうにかしてこの蕁麻疹の原因を発見して解決をしたい、と思っている方が多いのではないでしょうか。蕁麻疹は何度も繰り返すことも多く、腕や足の皮膚のやわらかい部分や、頬、首など肌の露出する部位に好発するため見た目でも気になってしまう、悩みの多い病気だと言えます。
そんな悩みを持つ方のために、少しでも病気の理解がすすみ、悩みの解決の糸口になるように、じんましんの考えられる意外な原因トップ10をブログとして作成しました。このブログを見ることで、ご自身の蕁麻疹を誘発しやすい行動や物質を知るきっかけになり、新たにでる蕁麻疹の予防につながるようなブログとなっております。

じんましんの種類

まず1番に言いたいこと、これがいちばん重要です!じんましんの原因は、多くの場合が原因不明だという事実です。このような動画を作っておいてなんですが、事実として現在じんましんが出ている患者さんで原因が特定できているのは約3割に過ぎません。7割の原因がわかっていないだなんて、けっこうおどろきですよね。
その7割の原因不明の蕁麻疹のことを「特発性蕁麻疹」と呼びます。

蕁麻疹の症状は、主にヒスタミンという化学物質によって起こります。何らかの刺激で肥満細胞から皮膚組織の中にヒスタミンなどが放出され、近くの血管と神経に作用した結果、赤みやふくらみ、かゆみを引き起こします。
この、何らかの刺激の原因がわからないのが特発性じんましんということになりますね。
発症して6週間以内のものを「急性蕁麻疹」と呼び、それ以上続くものは「慢性蕁麻疹」といいます。「慢性蕁麻疹」では、数ヶ月から数年以上も蕁麻疹が続くこともあり、かなりやっかいだといえます。原因のわからない特発性じんましんと反対の、残り3割は特定の刺激や負荷により起こる刺激誘発性のじんましんになります。多くは1日以内に皮疹が消失することが多いですが、目の周りや口の周りに多く出現する血管性浮腫と言って、数日続いてしまう特殊な蕁麻疹もあります。
物理的な刺激やアレルギーが原因のものなど幅広くあり、じんましんが出てすぐに「これだ!」とわからないものもおおいかと思います。
原因がわからないのにじんましんがでてしまったら、とても心配になりますよね。これからじんましんの原因のお話をしますが、もしそのじんましんに原因がある場合、その原因が除かれない場合は、蕁麻疹は継続します。食物アレルギーでその原因食材を食べて、蕁麻疹がでているにも関わらずさらに食べてしまうと、蕁麻疹が全身に及んだり喘息がでたりといった重症化していくことも考えられます。
そうならないためにも、考えられる原因を探っていきましょう。
それではじんましんの意外な原因トップ10をはじめます。これはあらかじめ言っておきますが、なりやすい頻度ではなく意外だと思われる事が多いという原因を個人的に思ったのを順位にしています。

第10位【食品や食品添加物】

食品が原因となるじんましんには、アレルギー性と非アレルギー性のものがあります。特定の食品でじんましんが必ずできる場合は、アレルギー性蕁麻疹であることが多いです。アレルギー性蕁麻疹はエビやカニなどの甲殻類や、果物、ソバなどが原因になることがあります。 病院の血液検査や皮膚検査で調べることができますが、原因を特定できるのはごく一部のケースです。蕁麻疹ができると思い浮かべる事が多いのが食事だと思いますが、意外と少ないです。

第9位【薬品】

次におおく思われるのは薬だと思います。特定の薬剤も蕁麻疹を引き起こすことがあります。抗生物質、痛み止めなどがよく挙げられます。新しい薬を服用し始めた際に蕁麻疹が出た場合は、すぐに医師に相談してください。薬品が原因の時の特徴は、薬を中止するとすぐに蕁麻疹がでなくなるという点です。

第8位【疲れ、ストレス】

じんましんに限らず、過度なストレスは体調を崩したり、症状を悪化させたりする原因になります。そのため、ストレスがじんましんを引き起こす状態を招いている場合もあるでしょう。同様に、疲労や睡眠不足もじんましんが起こりやすい状態を招く可能性があります。 1か月以上、毎日のように繰り返す慢性蕁麻疹がある方は、自覚しないストレス状態にあることが多い傾向です。ストレスとじんましんの関係に思い当たりがある方は、自分にあったストレス解消や気分転換を生活に取り入れましょう。

第7位【花粉ハウスダスト】

花粉、ハウスダスト、動物の毛など、環境中のアレルゲンも蕁麻疹の原因になります。アレルギー検査を行うことで、抗体を持っているか検査をすることができます。

第6位【植物・昆虫にふれる】

じんましんの名前の由来でもあるイラクサを始め、セリ、ゴムの木から抽出されるラテックスなどが原因となります。ハチに刺されたり蛾の鱗粉にふれたり、ダニなどが原因の場合もあります。

第5位【日光による刺激】

日光による蕁麻疹も存在します。これは光過敏症とも呼ばれ、日光に当たると皮膚が反応して蕁麻疹が現れます。日焼け止めを使用したりして日に当たらない事が重要です。

第4位【温度変化】

急激な温度変化、特に寒暖差が激しい時に蕁麻疹が出ることがあります。例えば、寒い場所から暖かい場所に移動した時などやその逆の事もあります。

第3位【運動】

汗をかいた時に出るじんましんで、運動や入浴時に出たり、緊張や興奮したときに汗をかいて出ることもあります。小さいぼつぼつした皮疹が沢山出てくること、ピリピリした感覚があることが特徴です。このタイプのじんましんは10代〜20代の比較的若い世代に見られることが多いです。

第2位【食品と運動の組み合わせ】

食事先ほど食品と運動の話しをしましたが、特定の食べ物と運動の組み合わせで蕁麻疹が起こることもあります。小麦が多いですが、例えばうどんやパンを食べて1時間くらいした後に、運動をすると蕁麻疹がでてしまう場合があります。この組み合わせのポイントは食事単独や運動単独では蕁麻疹がでないという点です。不思議ですよね。

第1位【風邪】

急性蕁麻疹は、細菌やウイルス感染などが原因となっていることが多いです。皮膚の症状だけでなく、倦怠感や発熱、関節痛といったほかの症状もある場合は、病気が潜んでいないか、病院で検査を受けましょう。あくまでも、皮膚から体調が悪いわけではなく、体調が悪いから皮膚に症状がでているだけです。体の中の感染症が良くならないと皮膚症状もよくなりません。

まとめ

以上がじんましんの意外な原因トップ10でしたが、いかがだったでしょうか。
一言にじんましんと言っても様々な原因がかんがえられますよね。意外なものもあったのではないでしょうか?この中に思い当たる原因がなかったよ、という方もいらっしゃると思います。先にお話していたように、じんましんの原因は7割がわからないものなのです。なにが原因かをかんがえるのも大事ですが、それより大事なのは、でてきている症状に対し正しい対処ができる、という点です。蕁麻疹の治療の中心は抗ヒスタミン剤の内服です。いち早く皮膚科受診を行い、自分にあった薬を使うということです。ここで重要なのは、塗り薬ではなく内服薬がメインの治療になるという事です。なぜなら、蕁麻疹は皮膚の表面がやられる病気ではなく、皮膚の中が原因で起こる病気だからです。なので、薬を飲んで中から治療します。表面的に盛り上がりがあるので、病院に来る前に塗り薬を塗ってくる方もいますが、それは必ずしも効果的とはいえません。日常生活では、蕁麻疹の強いかゆみがあるときは、入浴を避け、患部を冷やすといいでしょう(ただし、寒冷刺激による蕁麻疹の場合は避けてください)。 衣類などによるまさつや圧迫の刺激を与えないよう注意し、ゆったりと安静に過ごしてください。
実は治療で薬の効果が現れやすいのが「原因不明」のじんましんともいわれています。じんましんの治療では"原因探し"は必ずしも重要ではないんです。
どのような原因であれ、じんましんは肥満細胞から出されるヒスタミンが原因となるため、抗ヒスタミン薬の飲み薬の治療が基本になります。
最後によく診察の時に、ひどい時の写真をとってきてくれる方がいらっしゃいます。非常に助かります。その写真を取った時の症状が一日以内に消えるかどうかが非常に重要です。それを是非教えてください。
以上が蕁麻疹の意外な原因トップ10となります。

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